【初心者向け】おすすめの山

白鳥山コース上の展望台にて

山歩きを始めてみようとご来店いただき、シューズなどを揃えられる方も増える季節になり「これから始めます」という方には、店頭でも色々とオススメな山などをお伝えさせていただいていますが、多分「全部は覚えきれないだろうな」と思いまして店頭でご案内していることを一部WEBで掲載させていただいておきます。

すでに山歩きに慣れた方向けではなく、宮崎県で「これから山歩きを楽しもう」という方向けの内容です。

ポイント

1.事前チェックをしっかりと行って出かけましょう
目的とする山、登山口の場所・アクセス経路、登山道や道の分岐の有無などを事前にしっかりとチェックして出かけましょう。
チェックするポイントとしては、登山口の標高と山頂の標高の高低差、歩行距離、歩行時間、危険箇所の有無(道迷いを起こしやすい分岐点や危険箇所など)、必要な装備品などを見ておきます。
個人的におすすめなのは、都道府県ごとに分かれている山のガイドブックです。

2.地図アプリなどを使って現在位置やコースなどを確認出来るようにしましょう
自然の中を歩いて楽しむ中で、最も多い遭難事故は”道迷い”による遭難です。そうした事故を未然に防げるようになるためにハイキング用のアプリなどを使って、まずはコースの概要や現在位置、行程のチェックなどを行えるように慣れましょう。

3.装備品のチェック
宮崎県では市街地の平野部と山間部では気温差などが大きく、10月に入ると山はかなり涼しい気候となっていきます。必要な装備品(防寒着なども含めて)、事前にしっかりと準備・チェックを行いましょう。

4.行き先の伝達や登山届
万が一の怪我や事故・道迷いなどが起きた際に発見が遅れないように家族に目的地を伝えておいたり、登山届を提出しておく習慣をつけておきましょう。
登山届は当該の山がある警察に提出しますが、現在ではONLINEから提出ができます。

5.経験者に同行いただきましょう
安全管理だけでなく、楽しみ方や四季の花・見どころなどを覚えるためにも、不慣れなうちは経験者に同行いただくことを推奨しています。
単独行動は避けて経験ある方に同行いただいたり、ガイドを活用して楽しみましょう。
※どうしても同行者が見つけられない場合は店頭でもご相談ください。

6.人気の山を選びましょう
不慣れなうちは、人の多い人気な山を選ぶことで道迷いなどのリスクを防げます。
人気な山を知って最初は不安なく歩けるように楽しむことがおすすめです。

7.早めの行動を心がけましょう
アウトドアのアクティビティは早めの時間に行動することが大前提です。
遅くとも14-15:00前には下山できるスケジュールを考えて楽しみましょう。


おすすめの山 -その1-:白鳥山(霧島山系)

白鳥山コース上の展望台にて

白鳥山コース上の展望台にて

まったく始めての山歩きの場合は、えびの高原にある”えびのエコミュージアムセンター”が登山口となる白鳥山はオススメの山です。
一般的に往復で2時間程度の歩行時間で楽しむことができ、展望も優れ、桜島などを見渡すことができる山。登山口は標高1,200mで山頂の標高は1,363m。道中には展望台や休憩箇所も多く、弁当と飲み物を持ってサクッと楽しむにもオススメな山。
休日には歩いている人が多いのも不安なく歩きやすいポイントのひとつ。経験者に同行いただきながらコースを覚えて皆さま自身でも楽しめるようになると良いと思います。
手軽に歩けて良い景色が眺められるのは、これから始めようという方にとっては大切なポイントです。

※コース上に分岐点はありますので、事前に歩くコースをしっかりとチェックしておきましょう。
※天候にもよりますが、スニーカーなどでも歩ける山なので「そもそもハイキングが楽しいかどうか」と不安のある方がとりあえず出かけてみようという山としてもおすすめです。


おすすめの山 -その2- : 韓国岳(霧島山系)

韓国岳の山頂にて

韓国岳の山頂にて

霧島山系でも最も人気の山で、霧島山系の中で最も標高の高い韓国岳は登山口の標高は1,200mで山頂の標高は1,700m。
えびのエコミュージアムセンターから歩く韓国岳は、一般的には往復3時間程度の山です。非常に優れた展望があり初心者からベテランの方まで非常に多くの方が歩いている人気の山。
山頂は広く素晴らしい景色を眺めながら休憩ができるため、のんびり山頂で食事をとって下山するのは初心者の方にとって非常に感動の時間になると思います。
白鳥山同様に、最初は経験者に同行いただいてしっかりと覚えたら、仲間同士で楽しめる山です。

※複数の登山口・コースの分岐などがありますため、事前にしっかりとチェックしましょう。
※この山あたりからは、滑りにくいハイキング用のシューズを準備していくことがオススメです。
※10月に入ると山頂に寒さのある日も増えてきますので、事前に気温・風などをチェックしておいて、防寒着などが必要な場合はしっかりと準備して行きましょう。


おすすめの山 -その3- : 高千穂峰(霧島山系)

高千穂峰の登山道にて

高千穂峰の登山道にて

白鳥山や韓国岳が難なく歩けるようであれば、次におすすめなのは同じく霧島山系の高千穂峰。
鹿児島県霧島市にある”高千穂河原ビジターセンター”から歩くコースが最も人気で人も多いため、道迷いなどのリスクも低いコースです。
登山口となる”高千穂河原ビジターセンター”の標高は約970m、山頂の標高は1,574mで一般的な行動時間は往復で3時間ほど。急勾配な登りが多いため、適度に疲れてしまうこともありますので慎重にゆっくりと登って楽しみましょう。

白鳥山・韓国岳と同様に経験者に同行いただいてしっかりと覚えたら、仲間同士でも十分に楽しめる山です。

※道迷いは起こしにくい山ですが、事前にしっかりとチェックを行っておきましょう。
※スリップしにくいハイキング用のシューズがおすすめです。
※風の強い日などは非常に風を受けやすいコースのため、事前に天候や風などをチェックしておきましょう。10月あたりからは徐々に山頂で防寒着を着用することが増えます。


いずれも霧島山系の山となりますが、宮崎県周辺の山では最も人が多く安心して楽しみやすい山域です。
冬になればいずれの山も防寒対策が必要となりますが、秋は気候もよく楽しみやすいので、おすすめです。
不安なことや調べたいことなどがあれば、いつでも店頭でご相談ください。

その他の山

その他にもお住まいの地域の近くで手軽に運動を兼ねて歩ける山を覚えておくと、日頃の運動などに非常に最適です。
例えば宮崎市近郊では釈迦ヶ岳・双石山、日向市近郊では冠岳、延岡市近郊では行縢川など、近くで運動を兼ねて短時間で楽しめる山を覚えて、日頃の運動や体力作りにも活用しましょう。

※ヤマビルは例年10月程度までは活動していることが多いため、10月下旬あたりになると多くの場所でヒルに遭わず歩けるようになるかと思います。
ヤマビルの多い山を避けたいという方も、比較的安心できるシーズンになってきます。(ヤマビルの生息している山なども店頭で気軽に相談ください)

冬を除いて初心者の方にオススメな白鳥山・韓国岳・高千穂峰。
是非これからハイキングを楽しんでみようという方は順番に歩いて楽しんでみてください。
いずれも事故は多くない山ですが、それでも遭難事故は過去に発生はしています。最初は経験者に同行いただいて色々と覚えながら楽しんでいきましょう。

その他にもオススメな山やコースは、皆さまの好みや経験などによってお伝えもしていますので、色々と覚えていきたい方は気軽に店頭でご相談ください。
せっかく揃えた道具は、ガッツリ使って最高に楽しんでくださいませ。


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