今週の定休日は久々に宮崎市の加江田渓谷へと出かけてまいりました。
先日ご来店いただいたお客様から、県内にある歩いて自然を楽しめるコースで”山よりももっと手軽に歩ける場所”を知りたいとご要望をいただきまして、宮崎市近郊では歩きやすく、個人的に見どころだというポイントなども含めて紹介します。
少し歩き足りなかったので、僕らは双石山まで足を伸ばしてブラブラと歩いてきましたが合わせてご紹介を。
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加江田渓谷
「山に登るのは少し難しいけれど、自然の中を散策して運動を兼ねて楽しみたい」
そんなご要望をいただくことが最近目立ちますが、加江田渓谷のハイキングコースはそんな方にもお勧めなポイントのひとつ。
丸野駐車場から多目的広場までの区間は整備されており、片道1時間程度で歩ける区間で、高低差がなく歩きやすいコースです。
季節によりマムシやスズメバチ・マダニなどには注意が必要です(これはここだけに限らずですが)
個人的な魅力として、渓谷沿いは野鳥・山野草などが豊富で夏になれば夏鳥も非常に多く渡来してきます。
昨日歩きながら見た野鳥だけで、ヤマセミ・カケス・サギ・ヤマガラ・キセキレイ・カワガラス・ミソサザイ・コジュケイ・ヒヨドリ・イカル・シジュウカラ・アオゲラ・ジョウビタキなどを見ましたが、手軽に野鳥を観察するのにも適しているため、双眼鏡などを片手に歩くのも良いと思います。
多目的広場の他、ベンチなどを設置している箇所もあるため、食事やドリンク片手にのんびり野鳥や山野草を観察しながら自分に合った楽しみ方で歩いてみることをお勧めします。
大きな危険箇所はありませんが、渓谷沿を歩くため転倒・滑落・スリップなどに注意する程度で、多目的広場までは日頃運動していない方でも安心して歩けると思います。
市街地近くで歩ける渓谷沿いの遊歩道と言えば”加江田渓谷”で、近くにこれだけの歩きやすい道があるのは魅力的。
常緑樹の多いエリアなので、秋にも「緑!!」な感じでジャングル感があり「南国だなぁ」なんて言いながら歩いていましたが、手軽に歩ける場所を探したいという方には覚えておいて損はないポイントだと思います。
なお、宮崎市近郊は冬でも気温が一定以上あるので冬のハイキングコースとしても大袈裟な装備でなく楽しめて、年中初心者の方が楽しめるのは魅力的。
ここだけではありませんが、南九州は気候が温暖なので1年を通して初心者の方でも楽しみやすいのは、本当に良い点だと思っています。
コース上には休憩ポイントもあるので、友人と歩いてのんびり過ごすもよし、双眼鏡を持って野鳥を探すもよし。
おやつや食事・ドリンクなどを持って楽しむのもよしで、疲れた時に休憩を取りやすいのも初心者の方や体力に自信のない方が安心できるポイントだと思います。
山野草については僕は高い知識を持っているわけではありませんが、昨日はホトトギスが「これでもか」というほど咲いており、四季を通して花は多いので、のんびり花を見て覚えたりというところから自然観察を楽しみ始めるのにも良いポイント。
お勧めな終着点としての”多目的広場”はトイレや座る場所なども設置されており、湯を沸かしてコーヒー飲みながらのんびり休憩したり、歩き仲間とくつろいだりというのにもお勧めで、綺麗に掃除されているトイレもあるので女性にも安心してお勧めしやすいハイキングコースです。
個人的にはやっぱり、この渓谷沿いを歩いて楽しむなら野鳥でしょうか。
朝の野鳥の活動が活発な時間には、本当に野鳥の数が多いので、最初は知らずとも姿形や鳴き声を覚えて野鳥を知るにも最適な場所です。
これから歩いて楽しみたいという方や、山は厳しいけれど健康的に歩いてリフレッシュしたいという方は、特段大袈裟な装備も必要ありませんので、歩いて試してみてください。
なお、色々な場所を歩いて楽しみたいという方はGPS機能のついたアプリなどを、こうした簡単な道で覚えておくと便利なので、店頭でも気軽に相談ください。
目的に応じたアプリや使い方などは、店頭でもご案内します。
立て込んでいる時間などはお待たせすることがありますので、ご了承ください。
加江田渓谷続き – 双石山
僕らは少々歩き足りないので、久々に来たついでにどこまで初心者の方が歩きやすいだろうかともう少し先までブラリと足を伸ばしてきました。
“九州自然歩道”を歩いていても同じようなことを思うのですが、良い場所はあるのに勿体無い。
散策的に楽しむのはもちろん、長距離のコースを引いてキャンプ場などを絡めつつ、市街地近郊の自然をながーくブラリという活用なんかも出来ると魅力的なのですが…
散策可能な美しい渓谷というのは宮崎県内にも多いのですが、市街地からこれだけ近くて公園を歩くよりは自然も多く、野鳥観察などを含めた自然観察も楽しめるのに。なんて思いながら歩きます。
基本的に渓谷沿いの平坦な道なので「ここまでなら」という場所をご自身でしっかりと判断出来る場合は道迷いのリスクなども低いと思いますが、それでもこれまでに滑落などの事故も発生しています。それだけに、出かける場合は目的地などをしっかりと家族や友人には伝えておくことを心がけましょう。
途中からは道が崩落しかけていたり、設置している小さな橋が滑りやすかったりと「ご高齢で脚力のない方などは避けておいた方が良いな」という感じがありますが、気づいて引き返すという形でも問題ないほど歩きやすい道です。
オススメかは別として、時折渓谷沿に降りやすい箇所もあるので、天候の良い日は「河原に降りて飯やおやつ」というのも、自然の中の醍醐味だと思います。
※ゴミの持ち帰りなどはお忘れなく。
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途中からは結局道が崩落していたりで、最近頻繁にしている気がする藪漕ぎ…
せっかくなので行ける場所まで行こうかとも思いましたが「またこれを戻るのか」と思うと少々面倒だったので、適当な場所で折り返してついでに双石山へブラリ。
渓相の変わる様を見ながら上流域まで歩けると、それもまた楽しいのですが、なんとも勿体無い道だなと思いつつ丸太橋登山口という場所から双石山へ上がります。
双石山
双石山(ぼろいしやま)へは久々に登りましたが、この山は宮崎県内でも非常にユニークな山。
市街地から近いにも関わらず面白い山容というのは当然ながら、何よりこの山を愛してやまない方々が多すぎて、そうした有志の方々の想いが非常に色濃い山。
この山に愛情や情熱を持っている方々が整備・情報交換などを行われており、日頃の運動・交流や楽しみと、山という場所を介して色々なものが生まれていることを実感する山です。
またソハヤキ要素の植物にもあるヤッコソウの自生を始め、希少な植物などが市街地から近い場所で見られることや、奇岩の面白さなどでも知られています。
反面、複数のコースが作られており、道迷いを起こしてしまったり「身近な山だから」と手軽に入って迷うなどと、残念ながら非常に事故の多い山でもあります。
短い距離の中に起伏に富んだコースが作られていたり、ロープ・ハシゴが存在していたりと間違えれば事故に繋がる箇所もありますが、照葉樹に囲まれた山。
渓谷沿いだけだと少し物足りなかったので、サクッと照葉樹の森をブラリと登ります。
途中にはちょっとした渡渉点などもあり、低山ながらに変化に富んでいるのですが、最近は九州自然歩道で単調なアスファルト道を歩くことが多いので、ついつい、いつもより楽しんで上がります。
市街地からこれだけ近く、標高が低いにも関わらず道は変化に富んでおり、アップダウンもあるので楽しく歩けます。
それが故に色んな人に愛されてるんだろうなーなんて、時折そんなことを思いつつサクサクと歩いて第二展望台で休憩。
第三展望所を経由して第二展望所で少し休憩。
すれ違う方々と挨拶を交わして、も少し歩こうといったん避難小屋まで歩いて戻り、加江田渓谷とは反対側の塩鶴登山口へ下山します。
少し歩き足りない感はありますが、塩鶴登山口からアスファルト道を歩いて加江田渓谷の丸野駐車場に到着。
アスファルト道を散々歩いているので、最近はアスファルト道を歩くのが平気になってます…これもある意味九州自然歩道のおかげです…笑
下山 – はしもと弁当店
丸野駐車場に到着すると海外から来られた方が渓谷でのハイキングを終えて「タクシー呼んでくれないか?」とのことだったので「乗ってくかい?」と一緒に最寄駅まで移動して終了。
そして下山後は宮崎市本郷北方にある”はしもと弁当店”さんにお邪魔して、弁当を買って近くの公園でいただきます。
“はしもと弁当店”のオーナーさんは、オーナー自身もアウトドアを楽しむ傍ら、地域食材を使って仕事を通して宮崎に貢献したいという熱い想いも持たれる素敵な御方で、よく色々な話をお互いにするのですが、何より弁当が美味くて僕らの店にもファンのお客様が多い店。
加江田渓谷をお客様に紹介するために出かけて行きましたが、半分はここの弁当が食いたくて出かけたと言っても過言ではないのです…笑
加江田渓谷をサクッと歩いた帰りにもお勧めなお店です。
今回は「山ではなくて、気持ちよく歩ける場所を」というご相談があって、加江田渓谷を歩いてきましたが、各地に色んな楽しめる道はあります。
例えば日之影町にある森林セラピーロードなどもそうですし、あちこち歩いていますので「こんな楽しみがしたい」というご相談は、店頭で気軽に相談いただければ皆さまのご要望にあった場所はお伝えできると思います。
また九州自然歩道然り、色々と歩いて楽しめる道を探してご紹介も出来るようにしていきますので、またタイミングを見て色々と紹介していきます。
加江田渓谷-双石山ブラリなレポート。
もう冬鳥が渡来しており、そろそろ冬かーなんて感じる季節になりました。
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