今回は少し僕のアウトドアの楽しみ方をコラムでつらつらと書いてみます。
山も谷も自然歩道も自然の中には様々なアクティビティが存在し、様々な楽しみ方が存在し、僕には僕の楽しみ方があり、お客様自身にもそれぞれにしっくり来る楽しみ方があると思います。
楽しみ方は経験や気分によって異なることもあり、僕もその時々の気分や興味によって楽しみ方が違います。
今回は僕のちょっとした楽しみ方のポイントが、誰かの楽しみ方の役に立てばなとつらつらと書いてみます。個人的にはクセが強いなんて思っていませんが、最近始めたばかりの方から見ると、もしかしたら意外なことかもしれないなと思ったりしつつ。
答えが分からないが故の面白さ
最近では山のアプリなどで”どこに何が咲いているのか”が、すぐに分かります。
なので、紅葉も見頃はどうだとか、花の咲き具合はどうだというのは当然ながら、どこの山が1番良いのだろうと調べて出かけることも簡単で、見頃な目的地をじっくり探して出かけるという方も少なくないと思います。
僕はよく店で地図を見ながら「次はどこを歩こうか」なんて考えていますが、アプリなどでレポートを見て出かけるということが全くありません…
時折SNSでお客様の山行を見たりすることはありますが、見てしまった山にはあまり行きません。(たまに相当感動して行きますが…)
さらに言えば投稿機能のある地図アプリを使っていないので、たまに見ようとすると「会員登録してください」的な表示が出るので見れません笑
大抵の場合、未だに地図・ガイドブック・そして曖昧な記憶、または先輩や常連の方々のコメントです。
ガイドブックは丁寧なもので、ここが見どころだという写真が載っていなかったり、山頂からの風景もあまり掲載されておらず「行ってみなければ分からない」的な感覚が大事にされているものもあるように感じますが、そもそも僕の場合は古いガイドブックを見ていたりすることもあるので、道すら「今はどうなってるんだ」なんて思って出かけることがあります。
山歩きやハイキングを楽しむには、事前チェックというのは安全面を考えた上でとても大切です。
所要時間や、危険箇所の有無を把握することは必要ですが、必要以上の事前情報を入れることはありません。
花、紅葉、野鳥、景観など、その他諸々の感動するポイントはほとんど地図と勘です。
それが意外と当たることが多いのですが、紅葉が見頃でなくとも、花のタイミングを外したとしても特別「残念だ」ということもありません。
それが面白いと思っているので、スタッフは付き合わされる中で「あれ、咲いてると思ったんだけどなー」とか、よく僕が言うのを聞いてます…
また「ほらー咲いてたじゃん」とか、たまにドヤ顔で言ってます。
で、たまに稀に見る絶景に遭遇する”大当たりの日”があります。
一応、さすがに天気予報はきちんと見ます…
ですが、お客様からよく聞く「てんくら」というものは見ていないので、Aだった、Bだったというのは、あまり理解していません…すみません汗
地図アプリを起動していないことも多いので、スタッフは僕が地図とコンパスを片手に歩いているのを見ていると思います。
で、これまでにたくさん道を間違えてきたので、間違えた時になんとなく気づくようになっています…
※お客様の案内の時などはさすがに使ってますのでご安心を。
もちろん、紅葉の季節になれば紅葉を見たい時もたまにはありますし、花の季節になれば花を見てみようかと思うこともあるのですが「確かあの花は6月頃だったよな」なんて思いながら、不安だったらガイドブックか過去の自分の写真を探して、あとは山勘。
ルートの安全性や概要などを除いては、それくらいの情報の方が楽しいのでありまして、たまに「10年以上振りにこの山で綺麗な紅葉見た」とか、普通に言ってます。
アタリを確信して出かける方が、紅葉を見たいのであれば遭遇する確率は高いと思いますが、遭遇できなかったからと言って楽しくない訳ではなく「また数年後かな」と気長に出かけることが、どこかアバウトで気楽で個人的には性に合ってるようです。
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霧島・くじゅうと言えばミヤマキリシマ、そして秋にはくじゅうの紅葉、祖母傾で紅葉と、定番のポイントを狙って行く楽しみももちろんあると思いますが、それすら僕には偶然だったりするので、ミヤマキリシマの季節に霧島を歩いて花を見て「あ、花の時期だった」なんて思い出すことも多々…
むしろ観光地的な場所が苦手で、人が多い山を避けがちなので、あまりこういう有名な花の遭遇率が高くないという…
そして、それなりに有名な山でも僕が登ったことがなければ、事前の情報もほとんど知らずに出かけるので、初めて出かける場所は最高にワクワクしています。
九州自然歩道も僕にとって未知な道
だから九州自然歩道も、全く知らない道なので最近は車道すら歩くことが苦じゃなくなってきました…
いつもお世話になっている九州自然歩道に携わる高代さんという方にも、見どころも何も聞いていませんし、高代さんも特別過剰に情報を言う訳でもありません。
なので出かけてみて、しんどかったら「あれはしんどいっす」とか言ってます笑
九州自然歩道を歩く僕の楽しみ方は、宮崎のことを細かに知らないが故というのがあると思いますが「なんだこの道は」だとか、「なんでこんな場所に祀られてるんだろう」とか、色々と考えながら歩いたり、帰って調べたりするのも意外と興味深かったりするものです。
挙げ句の果ての観光地歩き
そして先日大ヒットしたのが都井岬ブラリなハイキング。
そう言えば綾町で馬に乗ったことがあったなぁと思い出しましたが、動物好きな僕にはたまりません。
歩いていたら馬が寄ってきて、馬と歩くなんて夢のような時間です…
ですが、そんな観光地を歩くのもやっぱり頼りにしているのは地形図とスタッフが出かけた時の感想。
「観光地なんて」と思って行ったことがなかったのですが、どハマりな予感です…
あまりに楽しかったので、串間に電話したくらいです…
答えを知らずに想像して出かけること。
もちろん安全のための情報は必要ですが、あとは行ってみて知るという位が面白いと、あくまで僕はですが、そう思っています。
僕もですが、常連かつ経験の長い方々の多くは「九州自然歩道、前に歩いてみたんだけど崩落しててさー」なんて会話があるのを聞くと、「やっぱりみんな知ると試しに行ってみたりするんだよな」なんて思ったりして楽しくなったりします。
道具も然り。
最近は色々と調べて結果分からなくなったという声を聞くことも多いですが、色々と試して使ってみれば分かるものです。
もちろんハズしてしまうこともあると思いますが、だから面白い。
僕は山の情報と同様に、道具の情報も過度に調べていないので「何が流行ってるのか」なんてことには疎いです。
道具を選ぶ基準は大抵お客様の顔思い浮かべながら「役に立ちそうだな」と思っていたり、「これは使えそうだ」と思っていたりで選んでいます。
そして道具も新しいブランド入れてみて、とても親身になってくださる方々がお相手の場合があれば、そうでない場合もある訳でありまして、うちではダメだなと思ったものは良いものに変えて行きながら、お客様が大切な時間を楽しむための道具として真摯に向き合ってくださる方々の道具を選定するように心がけているような感じです。
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そう考えてみますと、毎日の暮らしも仕事も同じ。
「こうすれば良い」なんていうのは、分からないものがほとんどなので、とりあえず真剣にやってみようという一歩が大事だと常々考えています。
なので儲けるのが苦手です…汗
仕事の話はさておき「もうあの山の花は見終わったし、行くところがない」なんてお客様が言っているのを聞きながら、「いやいや、毎回何に出会うか分からないと思えば、出かける場所は無限にありますよー」なんて思うのであります。
皆さまも安全に最大限考慮した上でですが、少し冒険的に過剰に情報を入れずに出かけてみるのも面白いかもしれません。
なんて思っていたりします。
何事もハズレはないと思いつつ、たまに「こりゃ大ハズレだな」と思うこともあるのですが…
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