お客さまや地域の方の、ちょっとした一言が仕事に繋がることが多々ありますが、そんな縁で今月は串間市に出かけることが多い月。
今週も都井岬から幸島までを歩いたり、都井岬で馬に携わる方々の話を伺ったりした中で考えることもあり、つらつらと更新させていただきます。
歩く楽しみと重要性
手軽に楽しめる道があれば
家族を連れて良い風景の場所を歩きたい
そんなお客様の声をいただいて、色んな道を再発見したいなとあちこちブラリと歩いています。
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僕が宮崎県に移り住んで約20年が経ちますが、宮崎の方は運動不足の方が多いとよく思います。
基本的に車移動がほとんどで、公共交通機関も本数が少なく使いづらい。
高齢の方が多い地方の中で、歩くというシンプルな活動を通して山や自然を知ったり、様々な出会いなどを通してもっと良い地域になる貢献が出来ればと店を出しました。
(実際はもう少し色々考えていますが、長くなるので割愛…)
“登山”と聞くとまだまだ敷居の高さを感じる方も多いイメージがありますが、僕らの店では”登山”というワードを意図的に使用していません。それは僕自身が”登山をしている”という感覚もあまりなく、単に綺麗だと思う場所を歩いて楽しんでいる感覚に近く、”歩く楽しみ”というものをもっとシンプルに楽しんでいただくには、どうすれば良いだろうと試行錯誤する日々です。
そんなシンプルな楽しみ方は世界的にも注目される一方で、必然的に僕らも”九州自然歩道”のような道に携わらせていただいたりするようになりました。
九州自然歩道の一コマ
“歩く”という至ってシンプルな遊びは、風景や動植物をはじめとした自然を感じる楽しみもあれば、自分の身体や体調を考えるきっかけにもなり、何より健康的。
山を歩くことが習慣になっている高齢の方々は、いつまで経っても若々しいなと僕はお客様を見ていて、いつも感じています。
歩く以外にも言えますが、共通の趣味を持つ仲間が出来ることで孤立化を防ぐことにもなり、歩きながら色んな話をする時間というのもまた貴重なものです。
そして”単に歩く”というものが多くの場所で観光としても楽しまれるようになり、宮崎県ならではな風景や文化というものは、地域にとって大切な資源であると同時に、もっと有効的な活用も可能なはずだと思って、あちこち歩いており実際に遠方からお越しくださる方に同行したり、遠方から店にお越しくださる方も増えました。
そして海だけでなく山や自然を楽しみながら生活をと、宮崎県に移り住む方と話す機会も増えたように感じます。
今年は海外からのお客様にお供させていただく機会もあり、至ってシンプルな”歩く”という活動が、こんなに色々な効果を生み出すものなんだと、店を営みながらその素晴らしさに嬉しくなることがあります。
九州自然歩道を歩いて
最近では串間市・日南市など南に出かける機会が増えていますが、山の風景が主となる”九州自然歩道”を歩きながら「もっと宮崎には良い風景もあるのにな」と感じたり「もっと経済的にも地域の方のためになる道になれば」なんて思うことがあり、宮崎県らしい道を歩いて楽しめるようなコースを模索しに出かけています。
そして、そんな道に「僕(私)らも参加する」というお声もいただき、少し新しい道の可能性を感じていました。
すると不思議と「もっと手軽に歩ける道が欲しい」というお声が増えたり、手伝うという声がけをいただいたり、僕が都井岬の馬に感動しすぎたり、串間出身のお客様が串間愛を語って下さったりするもので、僕が串間市のエコツーリズム推進協議会に電話をして色々と話を伺うこととなったのが今週の定休日。
せっかくなので前日入りして、都井岬-幸島間を下見を兼ねて歩いて楽しんでいました。
串間・都井岬で夜を
都井岬-幸島間の往復で35-40kmほどを歩いて、翌日までは都井岬の夕暮れの風景を楽しみます。
丘から眺める夕方の海
丘に上がってしばし夕暮れの風景を堪能。
若いカップルも多い中、少々の恥ずかしさを感じつつ、カップルの大切な時間を邪魔しない様に風景を楽しみます。
日没前
陽が沈む風景を見た後は串間の温泉・食事を楽しみに移動し温泉と食事を堪能。
日中に色々と食いすぎてあまり入りませんでしたが、刺身と天丼をガッツリ。やっぱり出かけてその土地のものをいただくのも楽しい時間のひとつです。
仕事前日に少し贅沢な時間を楽しませていただきます。
晩飯
他にも色々と気になる店も多いのですが、一度に何件も”飯”を目的にハシゴはできないので、また改めて。
そして夜は「都井岬のグランピング施設」と言いたいところですが、山のテントで睡眠を…
個人的にグランピング施設というものには結構無関心なのですが、都井岬のは流石にそそります。なので、いつか泊まってみたいなと思いつつ今回はテントで…
風が強くてかなり睡眠不足
岬らしく、あいにくの暴風で少々寝不足。スタッフのテントからも時折「わぁ！」と風に煽られて意味不明な声が響いてました…
串間市の方に協力いただいて、打ち合わせ前にテント場所をお借りしました。
都井岬の朝
そして翌朝。
寝る前までは日の出を見に行こうと思ってましたが、いざ起きてみると面倒で…
それでも打ち合わせまでの時間で、馬を眺めにブラリ。
人工物で頬をかく馬
馬、食事中
前日に歩いて疲れた身体も、馬を眺めていると元気になります。
そして朝食を摂って打ち合わせ。
都井岬の道、馬
スタッフが気に入ってるらしい仔
仕事の打ち合わせも馬を眺めながら。串間市のエコツーリズム推進協議会の方、野生馬監視員の方と仕事の話。
「何とも贅沢な環境だなぁ」と思いながら眺めていましたが、スタッフも訪れていくうちに目が離せない仔ができたようです。
宮崎のひとつの風景を楽しみながら歩ける道という点において、賛同いただきつつ都井岬の自然や馬の話を語ってくださいまして、やはり山でも海でも観光地でもひとつの問題となるのはマナーの問題。
残念ながら都井岬では馬の轢き逃げなども発生し、マナー面の問題や課題、そして監視員の仕事や馬の話と様々な話を聞かせていただきました。
事故の発生を防ぐ安全性や、地域の方に嫌がられない存在となるためのマナーというのは、山でも観光地でも釣り場でも同様で「良いマナーとは」ということを考えながら楽しみを紹介する必要性を感じるとともに、野生馬である馬や都井岬の自然を大切にすることが最優先だと、やはり自然第一なのは山も岬も同じ。
現在一部のお客様と「誰でも歩いて楽しめる道を考えよう」という話が賑わい始めましたが、その中で僕が個人的に大切にしたいなと思うマナーや、歩くだけでなく知ることによる楽しみ等、そうした話を延々と楽しませていただきました。
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野生馬のいる美しい岬の風景、そしてそこから猿のいる幸島までの美しい道、さらには日南の風景を楽しみながら歩く、ひとつの宮崎らしい風景を楽しめる道。
「私たちでも歩ける道を」とお客様からもご要望の声を多くいただくようになりましたが、近々「参加します」というお客様たちと少し”道について”の話も行う予定で、ご要望いただいた方が楽しめて、初心者でも経験者でも楽しめるバラエティーがあり、地域の方々や自然にとっても良い道。
そんな道が出来たらいいなと色々なお客様や地域の方々の顔を思い浮かべながら「とりあえず出来ることから」と一歩が生まれるのは、とても光栄なことです。
やることが増えてしまいますが、是非乞うご期待ということで、色々とお客様とも意見交換させていただきながら良い道が生まれることを願いまして。
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