OBSERVATION(観察)というアウトドアの楽しみ

これから山歩きを始めたいという方と話す際
「早く歩けません」や
「ついていけるか心配です」と
そんな声をよくいただきますが
僕と山を歩いたことのある方なら
僕はゆっくり歩いているのをご存知だと思います。

ゆっくりというよりも
何か動物を探し始めたりすると
基本的に止まっていますし
落ちている何かを見つけるのが意外と上手です笑

スタッフも基本的には早く行動するよりも
何かを観察していたり
写真に収めた後に調べると
ゆっくり歩いていることが多いです。

カケスの羽根(状態悪いですが...)

モノマネ上手なカケスの羽根(状態悪いですが…)

そんな僕らが興味深く楽しんでいるのは
Observation(観察)でありまして
それがあるから同じ山に何度出かけても
楽しいものだと思っています。

むしろ山に登らなくとも楽しめるので
森、渓谷、自然林など
きつい思いをせずとも楽しめる遊びです。

今回はそんな遊びについて
どんなことをやっているか
少し細かにご紹介してみます。

菜の花も咲き始めて
徐々に山に出かけても花が咲き始める季節。
動植物も増えて興味深さが増す季節です。


Observation(観察)

ミヤマカワトンボ

ミヤマカワトンボ

Observationという種の遊びは
僕らが無理矢理つけたものではなく
アウトドアの楽しみのひとつ。

山や山間部で楽しむ方にとって
最も多いのは山野草など
花を探して楽しむ方が多い気がしますが
対象は山ほど存在しています。

山野草
野生動物や、その痕跡

樹木
野鳥

キノコ
固有種や希少植物・動物
自然の造形美
食べれるものなど

国内希少野生動植物種

国内希少野生動植物種

挙げればキリがありませんが
対象は美しいものだけでなく

荒廃した登山道
立ち枯れしてしまった樹林帯や
変化した山の風景などのように

どこか物悲しいものもあります。

たくさんの木が枯れてしまっているエリア

たくさんの木が枯れてしまっているエリア

そうした様々な自然を眺めながら

なぜここにしか咲かないのだろう。
なぜここで良く見るのだろう。
なぜこんなに枯れてしまったのだろう。と
調べたり、聞きに出かけたりして
知らなかったことに触れるのも
非常に面白いものです。


生態の面白さ

野生動物や植物には
様々な面白い生態や習性があり
そんな動植物を知って観察するのも
個人的にはとても興味深いものです。

はやにえを作るモズ

はやにえを作るモズ

例えば上の写真は
はやにえを作る百舌鳥(モズ)。
農家の方などは”はやにえ”をご存知の方も
多いと思いますが
そんな習性も面白いものです。

冬鳥(ジョウビタキ)

冬鳥(ジョウビタキ)

夏に日本に来る鳥(夏鳥)や
冬に日本に来る鳥(冬鳥)もまた
到来とともに季節を教えてくれるもので
上の写真は市街地でも見れるジョウビタキ。

ヤドリギ

ヤドリギ

ヤドリギもまた興味深い寄生植物で
この実を好むヒレンジャクやキレンジャクなどの
野鳥が見れることでも知られています。

ツチビノキ

ツチビノキ

延岡の奥地に自生する固有種”ツチビノキ”
この植物が自生するエリアは
どこか屋久島と植生が似ていて
個人的にはとても歩いて面白いエリアです。

カゲロウ

カゲロウ

儚い命として知られるカゲロウ。
カゲロウには”口がない”ということは
意外と知らない人が多いのですが
その生態もまた面白いものです。

書けばキリがありませんが
その他にも鳴き真似の上手な野鳥に
猛毒を持つ昆虫にと
Observation(観察)を通して知る楽しみは
まだ尽きることがなさそうです…

と、こんな感じで山や山間部をはじめ
自然の中に出かけていきますと
様々な興味が生まれてくるので

山を歩きながら少しずつ
様々なものに目を向けるのは
とても面白いもので
時に荒れる姿など物悲しい時もありますが
頻繁に出かけるからこそ気づくことも様々です。


Observation(観察)のポイント

僕らは山や渓谷を歩きながら
こんな感じで興味の対象が多いので
ゆっくり歩いたり
立ち止まっては何かを探していたり
山頂に行かないことも多かったり
時に田畑でじっとしていたり…

長い時には終日山に篭って
何かを探していたりしますが
そんな観察にも楽しむポイントや
安全面なども多少存在します。

ポイント

⚪︎スマホやカメラを携帯:分からないものを後で調べられるように写真に収めておく
⚪︎防寒など:じっとしていることも多いため、季節によっては防寒対策も必要です
⚪︎事前調査:どこにどんなものがあるのか等、事前に調査をしておくことも時に大切です
⚪︎鳴き声を知る:野鳥などの場合は囀などを知っておくと探しやすいです
⚪︎調べて楽しむ:知れば知るほど面白いものだらけです

注意事項

⚪︎立入禁止区域に入らない:登山道を外れたり立入禁止区域には入らないこと
⚪︎行程管理:ゆっくり楽しんで時間を忘れてしまい、山で日が暮れることのないようにしっかりと行程管理を
⚪︎大きな音を立てない:野生動物の観察などでは大きな音を立てて驚かさないように
⚪︎動物はそっと:人を恐れて縄張りを変えてしまう動物もいます。大切にそっとしておきましょう
⚪︎場所の公開は慎重に:残念ながら希少植物などは盗掘の被害に遭うことも。場所の公開は基本的に避けておきましょう
⚪︎自然は元のまま:石をひっくり返すなどをしても必ず元に戻しておきましょう
⚪︎むやみに触れない:毒のある動植物もありますので、むやみに触れないようにしましょう
⚪︎道迷いや事故:山や山間部で楽しむ際は道迷いや事故に注意しましょう


Let’s Observation!

手軽に楽しめるコースや場所であれば
お子様連れでも楽しめる遊び。

場所によっては
しっかりと行程管理やリスク対策も必要ですが
僕個人的にはずっと好きな遊びで
本当に興味が尽きることがありません。

同時に森や環境の変化も
時に気づきやすく
ベテランの方々などの話を聞きながら
常に新しい発見ばかりで
地域の魅力などにも良く気がつきます。

そろそろ花も咲き始める季節。
是非自然の中を歩きながら
様々なものを観察して楽しんでみてください。

アドバイスなどが必要な場合は
是非店頭で気軽に相談してくださいませ。


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