宮崎県の低山の楽しみ方

冠岳からの風景

先日テレビで
「低山ブーム」「気軽にチャレンジを」
というものが流れていたそうで
お店にも色々とご意見などをいただきまして
少し”低山”の楽しみ方についてご紹介させていただいておきます。

僕がテレビを見ないもので
内容は僕が分からずにすみません。

個人的には”低山ブーム”と感じることはありませんが
山を楽しんでみたいなという方が増えることは
大歓迎でございます。

反面、ブームだからと言って安易に入山して
事故が発生してしまうことは
くれぐれも避けて行かねばなと改めて思うのでありますが

そもそも宮崎県や九州には標高の高い山が少ないので
低山とされるような山が多いです。

低山とは

“低山”に
明確な定義がないような印象がありますが
一般的には標高が1,000m以下程度の山で
しっかりと登山道が整備されている山を
“低山”と言うケースが多いようで

低山と言っても
・低くとも展望の優れた山
・手入れがしっかりと行われており温かさを感じる山
・運動不足の解消にも最適な山
・標高は低いが険しい山
・鬱蒼とした山

と様々な山が存在しています。
これは標高に関係なく、山それぞれに魅力が異なり
色々な楽しみ方が出来ますので

季節による変化、山による違いなど
色々な楽しみ方が標高に関わらず楽しめます。

下の写真は日向市に位置する冠岳という山の
展望台からの風景です。

冠岳からの風景

冠岳からの風景


標高が低い割に
海まで見渡せる展望や
麓の街並みを眺めながら弁当などを食べれる良い山です。

反面、コースによっては険しい箇所があったり
色々な楽しみ方の出来る山。

侮るなかれ”低山”

標高が低いと言えど山は山で
自然の遊びには少なからずリスクが存在します。
低山の魅力の前に、少しリスク対策について。

「身近だから」「手軽だから」
「みんなが登ってるから」と
何の準備もなしに山に出かけて
道に迷ってしまうケースは非常に多く発生します。

残念ながら宮崎県でも
命を落とされてしまう事故も発生しています。
何より安全を大切に自然を楽しみましょう。

最初は経験者に同行いただきましょう

道迷い・滑落・体力不足など
事故に遭わずに安心して楽しむには
経験者に同行いただくことが一番安心です。

山の地形は山の成り立ちにより
道を間違えたり、迷ってしまうことで
危険箇所に入ってしまうこともあります。

コースの選定や見どころ、楽しみ方を教わりながら
安心して楽しみましょう。
店頭でもよくご相談いただきますが
是非気兼ねなく分からないことは聞いてください。

行程チェックや現在位置確認

山に登って楽しむ際は標高に関係なく
どこから登って
どのコースを歩いて
どこに降りてくると
事前に行程をしっかりと確認して行動します。
これは標高に関係なく、どんな山でも同じです。

みんなが行ってるからと
何となく出かけて、何となく山に入って
道に迷ってしまったという方も実際にいらっしゃいます。

事前にしっかりと調べて
スマホのアプリなどで現在位置を確認しながら
予定しているスケジュール通りに行動ができているかなどを
しっかりとチェックしながら行動します。

そうした行動予定の確認や
アプリの使い方なども
経験者と楽しむことで教わりながら遊びを覚えることができます。

思わぬ道間違え

温暖な南九州で
標高が低く、あまり人が多く入っていない山や季節は
草木が鬱蒼として道が不鮮明になってしまうことや
獣道か登山道かが分かりにくくなってしまうことも
普通に存在します。

常に現在位置などを確認しながら
道迷いを起こさないように楽しむ必要があります。

また草木が鬱蒼として足元が見えにくいと
思わぬ障害物などで足を挫いてしまったりと
怪我の対策も忘れないようにしておく必要があります。

ダニ・ヤマビル・虫対策

温暖な季節の悩みどころですが
山にはマダニ・ヤマビル・アブやハチと
基本的には喜ぶ方の少ない虫や毒虫も存在しています。

ヤマビルなどは生息地を知ることで
避けることも出来ますが
虫やダニなどは多くのエリアに存在します。

しっかりと対策を行って楽しみましょう。

転倒や滑落

山の事故は
「何でこんな場所で…」という箇所で起こることも
多く存在します。

足元が滑ってしまうことによる転倒や滑落が
重大事故に繋がってしまうケースも多いので
しっかりとアウトドア用のシューズなど
装備品も考えておきましょう。

登山届の提出・家族などへの行き先伝達

手軽な山に登る際にも
山に入る時は「登山届」を提出します。

登山届の提出は
万が一事故に遭遇してしまった場合に
いち早く発見できるために提出しておくものです。

今はネットが繋がっていれば
スマホからでも提出が可能なので
忘れずに提出しておきましょう。
※宮崎県の山に登る時は、宮崎県警に提出します。

登山届の提出

また同様に、ご家族や友人などに
しっかりと行程を伝えておくことも
忘れないようにしておきましょう。

万が一の事故などに遭遇してしまった場合などに
いち早く気づいてもらえるように
対策を行っておくことは、とても重要です。

明るいうちに下山を

「標高が低いから」
「近いから」と言えど、遅い時間に登り始めるのは
避けて行動を行いましょう。

日が暮れ始めてしまうと気持ちが焦り
事故に繋がってしまうこともあります。

早い時間に登り始めて
明るいうちに下山するスケジュールを組んで
出かけていきましょう。

最初のうちは一般のコースタイムよりも
休憩時間や写真撮影などの時間を考慮して
長めにスケジュールを組んでおくことをオススメします。

僕らの店では、お客様にも
15:00には下山出来るようなスケジュールを
よくオススメしています。

別行動はNG

仲間内で出かけて、別々な行動を取ると
誰かを見失ってしまったり
行き先が分からなくなってしまったりと
遭難事故に繋がる場合があります。

別々な行動は基本的にNGです。
みんなでワイワイ楽しみながら歩きましょう。

特にお子様連れの場合は
必ずお子様は目の届く範囲で楽しみましょう。
逸れてしまったが故に事故に繋がるケースも
多く存在します。

別行動を取らずにみんなで楽しみましょう。

ガイドブックのススメ

ガイドブックなどをチェックして
コースにかかる一般的な時間や危険箇所の有無など
歩くコースの確認などを行うと
行動スケジュールが組み立てやすいです。

体力度合いなども書かれているので参考になります。
※最初は簡単な山を選びましょう。

これは僕らもみんな持ってます。
オススメのガイドブックです。

面倒なことも覚えていきましょう

そんなに色々考えなきゃダメなのは面倒だなと
そう思われる方もいらっしゃるかも知れませんが
安全に楽しむのは、何かと面倒もつきものです。

最初はやることが多く感じますが
遊んでいれば当たり前の行動になってきますので
慣れてきます。

万が一の事故や怪我に遭遇しないように
しっかりと準備を怠らないようにしましょう。

低山の魅力

低山もそうでない山も同じですが
山や自然には様々な魅力があります。

例えば人里に近い山であれば
いつも綺麗に手入れがされており
人に愛されている感を感じてみたり

奥深い原生林の山を歩くのとは、また違う魅力が存在します。

山によっては行動時間も短く
半日の運動などにも最適な場合が多く
運動不足の解消やトレーニングにも最適です。

※山の体力については標高だけでなく、登山口から山頂までの標高さやコース全体の長さなどで見るため、標高が低い=楽という訳ではありません。

また標高が低いため
雪に覆われることも宮崎県ではほとんどなく
冬でも快適に楽しみやすいというのも
低山の魅力です。

店頭で気軽にご相談ください

山も川も海も
自然を楽しむには何より安全が第一です。

店頭でも皆さまが楽しんでいただけますよう
可能な限りのアドバイスを
行わせていただいておりますので

登山やハイキングをはじめとした
山の遊びを楽しんでみたいという方は
店頭で気軽にご相談ください。

皆様が安全に事故なく、色々な自然の風景を
お楽しみいただけますよう願っております。


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