山や山間部で楽しむための道具は、非常によく考えて設計されています。
しかしそんな道具も、正しく使わなければ十分な機能を発揮できませんし、時に誤った使い方は危険の元。
購入いただいた道具を快適にご利用いただくためのコンテンツや、メンテナンスについても改めて不定期に更新しようと思いますが、今回はバックパック(デイパック含む)の背負い方。正しく背負えば非常に快適になる反面、適当に背負っていれば疲れやすかったり危険の元となります。
すごく細かな点は割愛しますが、おおまかに正しく背負うポイントを掲載しますので、ご利用のパックを背負う際の参考にしてください。
良い道具は買って安心ではありません。正しく使って安全・快適に楽しみましょう。
荷重を分散して快適に
“軽量な荷物で手軽な山をのんびりハイキング”なんて時には、そこまで気を遣うことのないパックのフィッティングですが、荷物が重くなればなるほど、または険しい山域での行動など、正しくフィットさせてパックを使用するかどうかは、快適性だけでなく安全性も大きく左右します。
特に重い荷物では肩部と腰部でしっかりと荷重分散させることで、快適にアクティビティを楽しむことができます。
改めてご自身のパックをしっかりとフィットさせて、安全かつ快適に楽しめるように見直しましょう。
パックを背負う手順
1.ウエストベルトを締める
まずショルダーハーネスに腕を通したら、ウエストベルトをしっかりと締めます。
特に重い荷物を背負う場合は”骨盤を覆う”ようにしてフィットさせることで、腰で荷物を支えることができるので、重い荷物を背負っての行動が行いやすくなると同時に、肩の負荷を軽減させ疲労や肩の痛みの防止に繋がります。
日帰りのコンパクトなパックや軽量な荷物の際は、そこまで厳密に考えず”荷物のブレを防止する”程度で大丈夫なケースがほとんどです。
※ウエストベルトは、”ウエストハーネス”・”ヒップベルト”・”ウエストベルト”などの名称で呼ばれます。
2.ショルダーストラップを締める
ウエストハーネスを締めたら、次はショルダーストラップを締めてパックを身体にフィットさせます。
背面長が調整できるパックでは、この時に骨盤部と肩部でパックを背負えるように調整を行っておきます。引っ張りすぎるとウエスト部のハーネスが上に上がってしまうので、最適にフィットする場所まで締めます。
大型のパックや荷物が重い場合は、ここでしっかりと腰に荷重が乗っていることを確認します。
チェストストラップで調整
ヒップベルト・ショルダーストラップを調整したら、胸部にあるチェストストラップを適度に締めて、ショルダー部のパッドがずれないようにしておきます。
このストラップは強く締めすぎないように、ショルダーハーネスがずれない程度に締めれば十分です。(締めすぎると肩部のパッドが内側に寄りすぎて背負いにくくなります)
4.スタビライザーを調整して完了
最後にスタビライザーを適度に引いて、パックの上部を身体に沿わせて完了です。
※引っ張りすぎるとショルダーハーネスが浮いてしまうため、ここでも適度に調整して完了です。
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大きい、または重いパックになればなるほど、しっかりとした背負い方をしておかなければ使いづらかったり疲労の要因につながります。またしっかりと背負って行動しなければパックの重みで身体が振られてしまったりと危険につながるケースもあります。
正しくしっかりと背負って楽しみましょう。
悪い例
ショルダーハーネスが浮いていたり、フィットしていないような使い方は、荷物の重量に身体が振られてしまうこともありますので、しっかりと背負いましょう。
意外とよくあるケースですが、パックが”やたらと下”というのも悪い例です。多くの場合ショルダーストラップをしっかりと締めていないケースが多く、荷物の重みに身体が振られてしまいます。また、荷重のポイントが下に下がって安定性が悪いです。
小さいパックも同様に
大きなパックだけでなく、コンパクトなパックも基本的な背負い方は同じです。ウエストベルトを外して使用するパックでも、ショルダーストラップはしっかりと適正な箇所まで締めて、安全・快適に行動できるように正しく背負いましょう。
お買い求めいただいた道具は、正しく使ってこそ安全・快適にアウトドアを楽しむことができます。
是非、正しい使い方を覚えて安全に楽しみましょう。
引き続き道具のメンテナンス・手入れ・使い方なども不定期に更新していきます。
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