事故なく秋の山を楽しみましょう

山の上が一気に涼しくなりはじめ、台風が過ぎるとまた秋が近づいてきます。
お盆あたりから山が涼しくなってきたと、新たに山に登ろうという方や、久々に山を歩こうとご来店いただく方も少しずつ目立つようになってきました。
馴染みのお客様も”秋に歩こう”というコースをピックアップして、少しずつ長めの距離を歩きながら身体を慣らしていくという方も増えて、オススメコースの情報交換が楽しいものです。

中長距離のハイキングコース・縦走・テント泊・紅葉・岩山と、出かけるのも楽しければ考えるのも楽しい季節。
装備や道具に体力にと、秋の準備を楽しむ方も増えましたが”これから楽しもう”という方は事故なく安全に楽しむ準備もしっかり行うことが大切です。

秋の祖母山系

秋の祖母山系

宮崎県周辺では、霧島山系やくじゅう山系など人気な山がありますが、秋には祖母傾山系など、少し奥深い森を楽しみに出かけようという声もよく伺うようになりました。

まだまだ山を歩いて楽しむ方が他のエリアと比較して少ない南九州では、良くも悪くもマニアックな山を選んだ場合は”終日誰にも会わない”ということが普通に存在します。僕個人的には静かで好きなことなのですが、リスクな面を考えると事故に遭ってしまった場合には”誰にも発見されない”という怖さもあります。

また霧島山系など人気の山を歩くのは、人のいる方へ歩いていけば山頂に着きますし森林限界の上では山頂が見えているので、道迷いを起こすというリスクも実感しづらい点があります。
反面、奥深い森の中を歩いて楽しむような山域では、目印となる対象のものが見えづらい場合が多く、しっかりと現在位置を把握しながら行動しなければなりません。

今ではスマートフォンのアプリなどを使用して、容易に現在位置やコース状況などを把握することが可能なので、山歩きを始めたばかりの方などは、手軽で簡単な山を歩きながら、しっかりと現在位置を確認しながら歩く習慣をつけていきましょう。

山に慣れている方もハイキングを楽しむ際のチェック項目として、以下のようなものが挙げられると思います。

  • 行動時間や難易度と、自分の体力や経験のバランス
  • コースや体力に応じた装備品の選定
  • 現在位置の確認ができること
  • 万が一の事故に遭遇してしまった場合の対処

リスク対策はあげればキリがありませんが、アウトドアを楽しむ上でしっかりとリスクを知って対策を行っていくことは、とても大切な要素のひとつです。

僕らもお客様に同行させていただきながら、安全管理や現在位置の確認方法やアプリの使用方法などを一緒に覚えていただくことがありますが、適切なコースの選定と装備品の選定、そして常に現在位置を確認しながら行動を行い、万が一事故に遭ってしまった場合に発見してもらえるように備えておくことは、初心者の方もしっかりと覚えておきましょう。

装備の選定では、例えば体力に自信がない場合などは、トレッキングポールを携帯して負荷を軽減させながら歩くなども、装備のチェックでは大切な要素のひとつです。

お店でお客様と話していますと”現在位置の確認方法は分からない”というケースや、最適な装備品の選定やシューズ選定が分からないというケースは当然ながらありますが、最適なコースの選定、装備の選定や、安全管理など、これから楽しもうという方も不安がある方も、是非店頭で色々と道具と共に覚えていってください。

山の上では秋を感じるようになった季節。
これからのシーズンや年間を通して楽しめるよう、しっかりと覚えながら安全・快適に楽しんでいけますように。


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