【HIKING REPORT】九州自然歩道 宮崎 | 西都-尾鈴コース (西都杉安橋 – 川南町旭ヶ丘)

今週の定休日は九州自然歩道の宮崎県区間の下見も兼ねて、西都から川南町までをぶらり。
元々は雨の予報だったのでレインウェアを着用して歩く予定でしたが、天気予報が変わり晴れへ。
今年の秋はどうも雨が多く、かつ暑さが抜けないので運動不足になりがちですが、予想外の晴れ間で夏な雰囲気な1日でございました。

今回は前回歩いた西都市の杉安橋から、川南町の青鹿ダムを過ぎたあたりまで。
と思っていましたら、杉安橋に行くためのバスが朝早い時間に動いておらず、1番早いバスで出かけても10:00を過ぎてしまい、仕方ないので西都バスセンターからスタート。

一部出かけてみると通行止めと、MapBookとの違いがありましたのでお知らせさせていただきます。

通行止め箇所
峠の里を越えて青鹿ダムへ向かう際、ダムの手前から通行止めになっています。本日役場に確認しました。
※僕らは戻れる距離でなかったため、今回は通行止め箇所を歩かせていただき、次の目的地まで歩かせていただきました…
工事に関する問い合わせ先:川南町役場 建設課 (工事予定:来年1月程度まで)
川南町役場建設課の担当の方に丁寧に教えていただきました、ありがとうございました。
Map Bookとの違い
Map Book15の3番に”四叉路、自販機”とありますが、実際は自販機が撤去なのかありません。※いずれも自然歩道を担当されている方にフィードバックさせていただきました。
今回のコース

今回のコース

西都バスセンターから杉安橋までが6kmあるので、スタート地点として考えている杉安橋まで行くのに、まぁまぁ歩きました…汗
極力、公共交通機関や地域の店を使おうと思いながら下見を兼ねて歩きに行っていますが、バスの少なさは辛いもので「とりあえずは6km多めに歩こう」と今回歩いた距離は40km弱。

今回の区間においては未舗装路も少ないため、全般的に整備されており道迷いは起こしにくいと思います。
※それでもGPSアプリなどと地図の併用をオススメします。
青鹿ダム真下の通行止めエリアは通行止めなので、道が少し分かりづらく、倒木などを避けながらとなりました。


早朝、宮崎市内を始発のバスに乗ってスタート。
7:30前後に西都バスセンターを出発して、西米良方面に出かける際などによく通る219号線を杉安橋まで歩いていきます。

219号線を山方面へ

219号線を山方面へ

そして6km歩いてスタート地点の杉安橋を渡ります。

杉安橋

杉安橋

アクティビティを楽しむ方なら馴染みな橋だと思いますが、一ツ瀬川を渡って木城方面へと進みますが、この時点で快晴のためすでに汗だく。
ちなみに杉安橋以降は、地図上で未舗装路となっている箇所も非常に綺麗に整備されており、歩きやすい。
反面、アスファルトが非常に多い区間のため「見どころは何なのだろう」と、なかなか「これが綺麗だ」というのが伝えづらい。

歩きながら見どころは….と考えてしまいます。

前日の大雨の影響でビチャビチャする道も

前日の大雨の影響でビチャビチャする道も

なかなか地域の方に会う道でないので、最近個人的に嬉しくなる”地域の方との触れ合い”というのがなく、ほとんどアスファルトな道を黙々と歩きます。
そして、ちょっと無理やり秋っぽい風景を探してみたりします。

秋っぽいかなと

秋っぽいかなと

ただ、本当に整備されているので歩きやすくて、そこに感動しながら「西都市のこの区間、ありがたい」なんて言ってました。

未舗装区間も歩きやすい

未舗装区間も歩きやすい

あと個人的に興味深いのは、宮崎県はバナナの木をよく見るのですが「食えるんだろうか」なんて思ってます。
今回もコース上に実がつき始めたバナナがあって「これは食えるんだろうか」なんて思ってました。

意外と、そんなくだらないことを考えてしまうのが自然歩道には結構続くので、人里離れると飽きることも多々…汗
それでも黙々と歩きます。

バナナ

バナナ

それにしてもバナナが自生してるって凄いですよね…
宮崎生まれ、宮崎育ちの方にとっては普通の光景なのか分かりませんが、南国的だなと思ってしまいます。
そして途中で西都らしいものを発見。

はにわ

はにわ

黙々と歩いていると、こういうのでちょっとテンション上がったりするのです…
「西都市の歩いて楽しむ魅力は、ここじゃないだろー」なんて言いつつ、黙々と西都を越えて木城へ。
※今回歩いていませんが、西都市には西都原古墳群周辺を歩く道も設定されていますので、西都市の魅力はそのコースの方が絶対楽しめると思います。

そして一ツ瀬川を渡る杉尾橋をスタートして、小丸川を渡る川原橋。
山間部に出かけるのに通り慣れた西日本油脂工業さんのある峠を、初めて歩いて越えました。

小丸川を渡る

小丸川を渡る

木城町に入ると、今度は不思議と”九州自然歩道”の看板が見事に手入れされていたり、新たに設置されていたりと、道の整備はもちろん分岐などにも看板が多くストレスなく歩けます。
しかし木城町では白木八重牧場という場所に行く道もあるのですが、今回通るルートではないので「どうも木城町本来の魅力に欠ける…」というのが、個人的な正直な感想です。

看板もめちゃくちゃ綺麗で、整備もされていて、歩きやすいのです。
が、僕の知っている木城町の魅力はもう少しディープなところもあったり、風景が良い場所もあるので、ずっとアスファルトを歩いて峠を越えて川南町に入るのが何となく忍びない。
そしてせっかくだから木城町で冷たいドリンクをと、店に目星をつけていましたら”予約制”だったので無念…
そのまま峠を越えて川南町に入ってしまいます。

いや、木城町は本当に魅力的な場所が多い町なのです。
牧場はまた改めて行ってみたいなと思いますが、あっという間に過ぎてしまったことが少々切ないというくらいです。
もっと言えば個人的に他の地域も、本当に宮崎らしく良い場所は「ここじゃないんだよなー」なんて思いながら歩いてしまいます…涙

本当に綺麗な看板

本当に綺麗な看板

ただ、木城を歩きながら手入れの行き届いた看板や、綺麗に塗り直された看板を見ると、他の地域でコケが着きまくっていたり腐っている看板を見るよりは気持ちよく「おぉ、手入れが凄い綺麗にされている」なんて、変な感動を楽しみながら歩きます。

綺麗なサイン

ほんと綺麗です

不思議と今までの区間では、木城町だけがここまで綺麗に看板を手入れしていたので「苦行か」という風にひたすらとアスファルト道を歩いていた僕らにとっては、ちょっと嬉しかったりします。

トンネル

トンネル

しまいには、トンネルですら道の変化に感じてしまい「おぉ!トンネルだ!」なんて言う店主です。
木城町では残念ながら店にも立ち寄ることが出来ず、地域の特産的な畑なども見ることが出来ませんでしたが、すれ違う方々が手を振って下さったりと温かさだけ楽しませていただきました。

しかし暑い…
山から染み出す水で、クールダウン…

クールダウン

クールダウン

大雨後の快晴なので、湿度が…
さすがにちょっとクラクラするタイミングもありますが、時折強制的にクールダウンしながら川南町へ。

開けた風景

開けた風景

もう、これくらい景色がひらけていると綺麗に感じています…
基本的に雑木林のような場所を歩くことが多かったので、開けると「おぉ!」と呟く店主。だいぶ麻痺してきました。

で、ひたすらトンボの写真撮ったりしてました…

トンボ

トンボ

体まで赤く、ナツアカネかなと思いつつ自信はありません…

そして畜産の町、川南町。
高原などでも畜産は色々見てましたが病気の予防で中には入れないので、遠くに牛を見ることしかできませんでしたが、一件通り沿いに牛がいたので1枚。

牛

単調な道が続いてたので、相当テンションあがります。
驚かさないように少しだけ眺めてすぐ次へ。

この頃には、喉がカラカラでMap Book見ながら「次の自販機までの辛抱だ」なんて言いつつ、自販機のポイントに到着すると「自販機がない!」
すでに撤去されていたのか、Map Bookに自販機とある場所に自販機が存在しておらず、ここから苦行感が増します。
※なので予備の水は持っておきましょう。

綺麗なポイントになかなか出会えず、MapBookを見ながら篠原夫婦滝という場所へ。
そこでは前日の雨の影響で迫力ある滝に出会うことができました。
余談ですが波が良いのかサーフボードを積んだ海外の方とよくすれ違い、パックを背負って歩く僕らに手を振ってくださいます。
もう、こういう小さな挨拶すら嬉しくなっています。

篠原夫婦滝

篠原夫婦滝

滝のしぶきを浴びながらクールダウンして、目的地まで後わずか。
ここから青鹿ダムという場所まで登っていきますが、ここは茶畑が美しいエリア。
久々に来たなと思いますが、もちろん歩いてくるのは初めてです。

茶畑

茶畑

個人的にはこういう地域によって異なる農産物や畜産などが見ていて興味深いポイント。
ちなみに川南町は日本三大開拓地と書いてましたが、調べてみると

日本三大開拓地は、青森県十和田市、福島県矢吹町、宮崎県川南町の3市町です。戦後の国営開墾事業で規模が大きく、旧軍用地の解放など共通点があり、成功を収めた地域として知られています。
碁盤の目のように農地が広がっていったことから「川南合衆国」とも呼ばれました。

書かれており「だから合衆国バーガーっていうのがあるのか?」なんて思ってました。
そして今回初めて立ち寄ることが出来た地域のお店「峠の里」

汗だくなので、店の中で食べるのが迷惑だなと判断して、外でソフトクリームを。

峠の里にて

峠の里にて

とりあえずガッツリ生き返って、ここから青鹿ダムまで行きますが、ダム目前に到着すると「立入禁止」の看板…
今回歩くコースの95%ほど歩いて立入禁止。
さすがにこれは引き返せないと、本当に申し訳ありませんが立入禁止の看板を外れて未舗装路を歩いてダムへ。

ダムではほぼ人が訪れないからであろうと予想されて、山猿の群れにまぁまぁの威嚇を受けます。で、若干ビビります。
九州自然歩道でもたまに猿には遭遇しますが、今回ばかりはメチャクチャ数が多かったので、結構ビビりました。

何とか猿が逃げてくれて、ダムを通って青鹿キャンプ場へ。

ダム沿の道

ダム沿の道

そして無人のキャンプ場を過ぎて、今回のゴールに設定していました旭ヶ丘公民館に到着。

ちなみに事前にトロントロンバスというコミュニティバスの予約をしていましたので、ゴール地点までバスに迎えに来ていただいて川南駅へ。
そして宮崎駅まで電車に乗って帰ります。

川南駅

川南駅

西都・木城・川南と歩きましたが、いずれの町も本来の魅力は違うところにあるよなと、そんなことを感じつつ、1番の収穫はコミュニティバスなるものに人生初で乗せていただいて、なんて便利なサービスなんだと感動しておりました。

ちなみに川南町役場に連絡をして通行止め区間の詳細などを伺わせていただいて「やむを得ず通ってしまってすみません」とお詫びさせていただきましたが、本当に丁寧に対応くださってありがとうございました。

少々アスファルト歩きが長くはありますが、道は整備されており試しに歩いてみようという方は川南の神社や滝を見つつ歩いて楽しんでみてください。
コース上の注意点などは店頭でも気軽に相談ください。
高千穂峰から川南町入り口あたりまでは、大抵ご案内できるようになりました。

また次の区間も、タイミングを見つけて出かけてきます。
ここからは山の中に入るので、ちょっと疲れそうですが…とりあえずまだ半分にも到達していませんのでトボトボ歩いてきます。

峠を越えて出会ったヤギ

峠を越えて出会ったヤギ

そういえば、不思議とヤギによく出会った区間ですが、メチャクチャ癒されました。
ヤギを飼っているご家庭が多い理由は分かりませんが、誰か教えていただければ嬉しいです。


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