今週は祝日により定休日が1日。
寒波も抜けてテント担いでブラリ歩き旅に行きたいところですが、1日の休みなので僕らが”Miyazaki Seaside Trail”と名付けて考えている海沿いの道をブラリ。
前回歩いた川南駅から、今回は南日向駅までをブラリと下見を兼ねて歩いてきました。
今回のルートはこんな感じです。

今回のルート
前回までに歩いた川南駅をスタートし、都農町はよくお客様に聞くリニアモーターカー実験線跡を通り北上、そして美々津・金ヶ浜を経由して南日向駅までの30km程度の道。
生憎の雨でございましたが、寒波も抜けたお蔭で、途中でビーチを歩いたりしつつ快適に歩いてきました。
ちなみに前回に続き今回も大潮。朝が満潮、昼が干潮という中を歩いたので早朝は海岸線を歩けず、午後はビーチ歩きで下見です。
都農町は少し”都農町の魅力”を感じるには弱いなと思ったもので、少し都農町の区間については道を考え直すか、もう一つ道を設けるかにします。
今回はリニアモーターカー跡を歩いてみたかったのもあったのですが、都農神社を経由する道を考えた方が都農町っぽいかなと。
なので今回のコースは「都農町をサクッと抜けて日向に」的な感じになってしまいました。
早朝まだ暗い中、川南駅を出発。

JR日豊本線 川南駅
早朝は満潮で小雨で真っ暗。海岸線を歩くのは避けて、名貫川までは道路沿いを北上します。
しばらくは真っ暗で道路歩きなので、黙々と北上…
前回満喫した川南町を過ぎ、あっという間に都農町。最近Podcastでご一緒させていただいている、歩きの先輩”矢野さん”が「カッパ塚があるからー」と言ってたなぁと思っていましたら、ちょうど夜が明けた頃に”カッパ塚”を発見。

カッパ塚
「矢野さんが幼少期に歩いていた場所かぁ」なんてスタッフと話しつつ、とりあえず写真を1枚。
そして明るくなってきたので、名貫川を越えて海沿いを歩きながら北上。

海沿いへ
もうすでにまぁまぁの雨。
幸い寒波が抜けて寒さはそこまでないので、レインウェアを着てブラリ海沿いを歩きます。

海沿いブラリ
海沿いに入る際に少々”道なき道”を歩いたので、もう一回チェックが必要ですが、やっぱり海沿いを歩くのは宮崎県らしくて楽しいものです。
これで晴れていたら言うこと無しですが、雨の中ブラリ歩くのもまた面白いものです。(僕は)

海沿いにて
道なき道っぽいですが、なんとなく踏み跡があるので波音を聞きながら北上。
これもまた楽しいものです。

そして道らしい道
「多分この先は道だろうな」と思いながらガサガサして、道に出る。
そんな勘が冴えている時は嬉しいものです。が、今度もう一回きちんと道を見ておこうと思います…笑
地図にあるはずの道が見つけられなかったので、今回は雑に海に出て海沿いを歩いておりました…
・
そして雨に濡れて少し身体が冷えたので、都農港にある東屋で湯を沸かして身体を温めつつ小休止。

小休止
そしてPodcastでご一緒している矢野さんが「行動食に玄米を炒ったものを食べている」と言い、先日少し分けていただいたら非常に美味かったので、今回は僕も玄米を買って自宅で炒ったものを持参。”焼きおにぎり味”とでも言いますか、ポリポリと食いながら歩いてましたが、定番になりそうです。

玄米を炒った行動食
厳密には玄米を炒って、白だしと醤油で味つけしたものですが、意外に腹持ちも良いので是非お試しあれ。
これでまた無駄遣いを避けて、節約兼楽しみながら行動食を作れます。
・
ひと休憩を終えたら北上し、リニアモーターカー実験線跡の下を北上。

リニアモーターカー実験線跡
色んなお客様が「そこに道があるよ」と教えてくれた場所。
ありがたく歩きつつ、景色に飽きたら少し海に出て海を眺める…

景色に飽きたら、ちょっと海に出る
で、またリニアモーターカーの跡地を北上。
リニアモーターカー実験線跡を歩き終えると美々津なので、ちょっと都農町が寂しい感じになってしまいました…汗
都農町の方に申し訳ないので、もう一本道を考えます!

鉄道総合技術研究所(リニアモーターカー実験線の北端部)
そして、あっという間に石並川を越えて美々津へ。

石並川沿いを歩く
この先には”神武天皇御船出の地”があることは知っていたのですが、初めて訪れる場所。
前日までに「楽しみを増大させよう」と古事記を読んで、楽しみにしていた場所のひとつ。

神武天皇御船出の地
到着して真っ先に思ったのは、「ん?パッとしないぞ…」と。
僕は歩く時には、ほぼ事前情報として写真などは見ないので、基本的にその場所に到着して感動するか、もしくはガッカリするか。
今回も単に地形図を見てその場所を知っていただけなので、せめて古事記を読んでおこうと前日まで相当張り切って古事記を読んで、勝手に「神武天皇が御船出の時の銅像があるだろう」くらいに思っていましたが、なんか寂しい感じでした…

多分、御船出の時の船であろう建造物に立たされるスタッフ
辺りを見渡してみると、船っぽい形の建造物があったので「多分これが御船出の時のかな」と話しつつ、とりあえずスタッフを立たせて雨の中1枚。
宮崎県は観光に力を入れるそうですが「こういうとここそ大事でしょ」と、ブツブツ言いながら通過。
今度神話の地を巡りたいと思っていただけに、肩の力を落としましたが、それでも晴れていれば最高に綺麗な海なので、また来ます笑
そして城下町風情の残る美々津。

美々津
平日、さらに雨。という中で人は少ないのですが、じっくり見ると本当に風情のある建物。
昭和生まれの僕にとって、どこか懐かしさのある町並みを見ていますと、団子が食いたくなって飲食店探し。
町の中にある「パンフレット置き場」にはパンフレットが無かったので「団子食いてー」なんて言いながらブラリ歩いていますと、偶然見つけた団子の文字。
そしてちょうど雛飾りをしていたので、美しく趣ある建物と雛飾りをしばし鑑賞。

素晴らしい
数件の家に飾られた雛飾り。
短い区間ですが、本当に美しい町並みと雛飾りのタイミングで、どこか「ようこそ」と言われているようなこの雰囲気。本当に歩いていて嬉しくなります。
そして団子の文字に釣られて”美々津まちなみセンター”というとろこにお邪魔してきました。
濡れた服をタオルで拭いて「すみません。濡れちゃってますが、暖かいお茶と、団子食べたいです…」なんて言いながら入店しますと、本当に素敵な女将さんが温かくお迎えしてくださいます。
「山の人?」なんて聞かれながら「山の人ですが、海沿い歩いてます」なんて言い、昔に一時期山に登っていたことがあるという女将さんに許可をいただいて、店内の写真も撮らせていただきながら美味い団子と抹茶。

美しい庭、抹茶・団子
この団子が最高に美味で、自宅用と土産用にも購入。
しかも団子とお茶でワンコインと、良心的な料金設定も嬉しいポイント。
そして店内の写真も撮らせていただきながら、色々な話を伺います。

美しい店内

美しい店内
柔らかで上品な女将さんに、美々津のこと、昔のこと、栄えていた頃の話、住居のことなどを丁寧に教わり、2階にお邪魔して”隠し部屋”などの構造を見せていただいたり、昔の通りの風景を教わったりと、本当に素敵な時間を過ごさせていただきました。

店主、色々教わってます
“美々津まちなみセンター”
是非足を運んでいただきたい素敵な場所です。美々津には素敵なゲストハウスなどもあり、歩き旅で訪れてほしいなという温かい場所。
他にもそんな場所がたくさんですが、美々津は素敵な方の温かな歓迎に心癒される町でした。
素敵な店を後にすると、お客さまにバッタリ。
素敵なお二人で美々津を散策されていまして、声をかけていただいてありがとうございました。
今度、是非一緒に歩きましょう笑
・
そして日本海軍発祥の地を経由し、耳川を渡って金ヶ浜方面へ。
“日向サンパーク”は、今度お客様と訪れるのでここでは掲載をさけておき、”金ヶ浜ビュー園地”と名付けられた場所から海へ。

日本海軍発祥之地

耳川渡ってます
日向サンパークから金ヶ浜までのコースはとりあえず最高。
雨なのが残念ですが、晴れた日にまた写真でもと思いつつ、とりあえず「最高」です。

良き道
柱状節理を歩いて海を眺めて、そのままビーチを歩いて楽しむ。
調べてみますと1500万年ほど前の尾鈴山の火山活動によりと書かれていますが、こういうのを知るとまた面白みが増すものです。
※細かにはまだ調べてないので、また改めて。

金比羅宮

こんな道。最高です
柱状節理を歩いて金比羅宮に手を合わせて、そこからは南日向駅の下までビーチ歩き。
ちょうど大潮の干潮時なので快適に歩いて楽しみます(かなりの雨ですが)。

ビーチ歩き
存分に堪能して「日向市駅まで行こうかな」とも悩みましたが、とりあえず良い頃合いだったので南日向駅で今回は終了。
良い道なので、今度晴れた日にまた歩いて、細かに紹介できるようにします。
この区間の道を考えた日向の方に、心底感謝しつつ、良いブラリ歩き旅でした。

雨でも最高な道でした

今回の区間の終着点
宮崎生まれ、宮崎育ちの方にとっては普通な風景かもしれませんが、本当に素晴らしい景観。
ここからは入り組んだ海岸線にも入っていきますが、北端まで素晴らしい光景が続くのだろうと思うと、なんとも贅沢な道です。
宮崎に移り住んだ方、宮崎に遊びに来る方には、是非歩いていただきたい海沿いの道。
もうしばらくは海沿いの道の下見が続きますが「歩いてみたい」という方は、いつでも気軽に店頭で相談ください。
まだ全部の総括は歩ききってないので書けませんが、総括書きたくなるほど毎回魅力に溢れております。
僕らが”みんなが歩いて楽しめる道”をテーマに考え、宮崎県の人が見てほしい宮崎の道、”Miyazaki Seaside Trail”、少しずつ問い合わせもいただくようになりましたが、是非歩いて楽しんでいただきたいです。
ちなみに帰路では、お客様の自宅に突然訪問して土産を持っていって驚かすという、ちょっと子供じみたことをして楽しむのでありました…
突撃訪問、失礼しました笑
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