前回、アウトドアや登山の初心者の道具選びとしてヘッドライトのことを書かせていただきました。
前回はヘッドライトがあれば、色んなアウトドアの遊びで使えるということを書かせていただきましたが、今回はバーナーについて。
性能の細かな点は、また機会を見て書かせていただくとして、
今回はバーナーがあることで出来る楽しみや、その必要性について少しだけ書かせていただきます。
バーナーがあることで得られるアウトドアの楽しみ
素晴らしい景色を眺めながら、美味しい珈琲を飲んだりラーメンを食べたり。
ハイキングを楽しまれる方であれば、必ず経験している贅沢な時間です。
登山やハイキングのみならず、渓流や海での釣りの途中、ボルダリングやクライミング等の岩場でも使えます。
もちろんキャンプ場でも、ちょっとした調理に使ったり。
お湯を沸かすだけでなく、調理器具を準備すれば手の込んだ調理ももちろん可能です。
調理の仕方にも色々な工夫があり、色んな知恵や工夫を見た時は感心します。
慣れてしまえば面倒で、お湯を沸かしてささっと済ませるだけのような事も多くありますが、
それでも初めて自然の中でお湯を沸かして贅沢な時間を堪能したときの感動は覚えています。
バックパックから器具を出して、お湯を沸かしながら友人とのんびり過ごす。
そんな時間はとても良いものです。
緊急時や災害時の道具としても重要
バーナーは素敵な時間を楽しむための道具としても重宝しますが、
同時に緊急時や災害時の道具としても重要な道具のひとつです。
例えば怪我をして動けなくなった場合、
飲み水を使い切り川の水などしか水分が取れなくなってしまった場合には、
煮沸して水を確保することもできます。
寒い状況下では、暖かい飲み物を作ることができるのも重要です。
また、日頃アウトドアを楽しむ方であれば、災害時の道具として使用できます。
「楽しむ道具」として持っておけば、「有事の際の備え」としても安心。
最近では「有事の際の備え」としてご相談をいただくこともありますが、
せっかくであれば楽しんでいただきたいですし、日頃から使っていればこそ、万が一の際には使用方法も安心です。
OD缶とCB缶
バーナーのガス缶には、OD缶とCB缶というものがあります。
OD缶はアウトドア缶の略、CB缶はカセットボンベ缶の略称で、アウトドアを楽しむ方であれば「OD缶」のバーナーを選んでおけば間違いはないと思います。
CB缶は家庭用のガスコンロ等でも使用される缶で、登山やハイキングはほとんどせずに自宅のカセットボンベと兼用で使用したい。という方には適しており、残ったガスを自宅のコンロで使用することなどが可能です。一般的には寒さに弱いものが多く、色々なアウトドアの遊びを楽しむことが前提であればOD缶のバーナーを選んだ方が利点が多いです。
OD缶はトップの画像でも使用しているガス缶で、一般的には入手しにくい等のデメリットがあげられることが多いですが、間違いなくアウトドアショップには置いています。
コストが高いということも挙げられることがありますが、気になるほどではありません。
火力・重量などと選べるモデルも非常に豊富で、様々な使用環境に応じて最適なモデルを選べます。
例:軽さ、火力、防風性、携帯性など
ちなみに、ガスランタンなどをはじめとした、ガスを使用したアウトドアの道具は色々と種類がありますので
OD缶、CB缶と統一して色んな物を使うのもいいですし、用途に応じて使い分けてもいいと思います。
僕が使用しているのは、SOTOというブランドの製品「ウインドマスター」というものを使用しています。
もちろん性能はお墨付きですが、無骨なデザインも好みで愛用している製品のひとつ。
他にもプリムス、EPIgasなどが非常に有名なブランドとして挙げられます。
ガソリン・液体燃料バーナー
使用されている方の比率で言えば、ガス缶のバーナーよりは少ないですが液体燃料のバーナーも非常に便利です。
MSRの「ウィスパーライトインターナショナル」等は、液体燃料のバーナーの名品として今でも愛用されている方が多い製品の1つ。
燃料調達のしやすさや、気温や標高に左右されずに使用できる利点も持っています。
寒冷地での使用や標高の高い場所での使用にも適していますし、分離式のバーナーで調理にも適しています。
上の写真はガソリンストーブでは必ず必要だったプレヒート(予熱)が不要で、非常に使いやすいSOTO製の「MUKAストーブ」
安定性も非常に高いので、キャンプやテント泊などで調理をする際にも非常に適しています。
湯沸しなら最適な道具「JETBOIL」
お湯を沸かすという点において圧倒的に支持されているバーナーの1つが「JETBOIL」です。
なべ底の独特な形状が熱伝導率を向上させ、少ないエネルギーで早くお湯を沸かすことができるため、ガスの節約にもつながります。
注意しなければならない点
下の写真では、バーナーの上にケトル(やかん)を置いてお湯を沸かしています。
輻射熱に注意
この形状のバーナーの上で、焼き網を置いて調理をした場合などは
輻射熱によってガス缶が熱せられて非常に危険です。
また、風防で四方を塞いでしまっても熱がこもりガス缶が熱せられるので危険です。
ガス缶を車に置きっぱなしにしない
ガス缶を暑い季節等に車の中に置きっぱなしにしておくと非常に危険です。
また車の中だけでなく、焚火の近くなど高温になる場所も同様に危険です。
テント内で使用しない
テントなどの中で使用した場合は、一酸化炭素中毒の危険がありますので必ず屋外で使用しましょう。
道具の点検
使用している道具は、定期的に点検し故障がないかチェックしましょう。
ガス缶との接合部分の劣化などによって、ガス漏れなどが起きてしまうことがあります。
保管や点検を怠らないようにしましょう。
自然の中で美味しく楽しいひとときを
バーナーを持っていれば、自然の中でカップ麺や珈琲のみならず色々な楽しみ方ができるようになります。
使い方は非常に簡単で、誰でも手軽に使えますので、是非アウトドアで素敵な時間を過ごしてください。
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