秋の山の魅力とレイヤリング -宮崎県の山-

一気に涼しくなり
紅葉の相談なども店頭で伺うことが増えてきました。

テント泊などにも良い季節にも関わらず
骨折に肉離れに
怪我続きで遊べない店主です…

山でも防寒対策を考える季節になりまして
今回は秋の山のレイヤリングについて
オススメアイテムも含めてご紹介します。

レイヤリングや秋の山の魅力は
宮崎県の山を対象に掲載しますので
宮崎県の山を楽しまれる際の参考になれば幸いです。

秋の山の魅力

湿度が高くジリジリな日差しの夏が終わり
快適に山を歩いて楽しめる季節で
紅葉を楽しみに山を歩かれる方も非常に多い季節です。

宮崎県の山は常緑樹が多いので
山全体が赤く染まるような紅葉とは異なり
宮崎県特有の原生林の紅葉が楽しめます。

祖母山から眺める障子岳・古祖母山方面

祖母山から眺める障子岳・古祖母山方面


気候も良く汗ダラダラな季節も終わり
澄んだ空のもと見渡す風景も美しく
距離を長めに歩いたり、テント泊や縦走にも
非常に最適な季節となります。

夏の深い緑の山の季節が終わり
快適さ、紅葉、澄んだ空と
絶景を眺めながら歩くには本当に心地いい季節。

先に書いたように
宮崎県は常緑樹が多いので
山全体が真っ赤に染まるくじゅうなどの山とは
イメージが異なりますが、奥深い原生林が
色づいていくのは、本当に素晴らしいものです。

秋の山の注意

秋は山を歩くのに快適なシーズンですが
日照時間の変化や、気候の変化で注意も必要です。

日照時間の変化

日に日に日照時間が短くなるため
しっかりと行程のチェックをしておかねば
下山時に日が暮れてしまうことがあります。

日が暮れるのも早くなる季節

日が暮れるのも早くなる季節


個人的な印象では15:00までには
確実に下山できるようなスケジュールを組んで
明るいうちに登山口に戻れるようにしましょう。

日が暮れ始めると、気持ちが焦ってしまい
怪我などの原因にも繋がります。

紅葉などが美しく
ついのんびりと写真などを撮って
予想以上に時間がかかることも多いので
ゆとりあるスケジュールを組んで山を楽しみましょう。

防寒対策

秋の山は
まだまだ暑くて汗を流す日もあれば
寒波などで厳しい寒さの日もあり

脱ぎ着で対応調節を行ったり
休憩中の防寒着が必要になる季節です。
グローブ類も含めて防風・防寒対策を行いつつ
寒さに備えて防寒着も携帯しておきましょう。

11月の傾山にて

11月の傾山にて


上の写真は11月上旬の傾山ですが
朝は霧氷だらけで
寒くてダウンを着てウロウロしておりました…

※ダウンジャケットは今月末から来月上旬の入荷を予定しており、予約も増えてきたので検討している方は早めにご相談ください。

北風が吹くことも多く
あまりに多い汗をかいてしまうと
稜線上で一気に寒くなることも多いです。

こまめに汗を拭いたり
防風・防寒の装備をしっかりと行い
天気予報などをしっかりとチェックして
山に出かけて行きましょう。

秋の山のレイヤリング

暑い・寒いというのは
どうしても個人差もあるので
一概にレイヤリングをお伝えするのは難しいですが

僕の場合、以下のようなケースが多いです。

10月下旬の祖母傾山系にて

10月下旬の祖母傾山系にて

<行動中>
ロングスリーブT
風が強めだとウインドシェルを羽織ります
寒そうな日は薄手のフリースを着ています
<携帯している防寒着>
フリース+レインジャケット
またはダウン+レインジャケット

天候が良く、風のない日では
じっとしていれば涼しいけれど
動くと汗をかくので
出来るだけ薄手で行動して汗を抑えながら
休憩中の寒さ対策はしっかりと。

10月の山は多くの場合
休憩中の防寒着には
フリースとレインジャケットがあれば
十分なことが多いですが
11月に入ればダウンを携帯するようになります。

稜線などを歩いて北風に当たる場合は
意外とレインウェアを
着用していることも多くなります。

行動しながら脱ぎ着で調整

朝夕が寒いことが多い季節。
登山口でスタートする時は寒くて
ジャケットを羽織ってスタート

2-30分歩いて体が温まれば
ジャケットを脱いで汗を減らし
稜線などで風が当たるようであれば
ジャケットを羽織って身体を冷やさないように。

こんな感じで、脱ぎ着で調整します。

おすすめのウェア

今からの季節に備えて
最適なウェアも店頭に入荷させましたので
特にオススメな二着を今回はご紹介。

THE NORTH FACE “Expedition Dry Dot Crew”

THE NORTH FACE "Expedition Dry Dot Crew"

THE NORTH FACE “Expedition Dry Dot Crew”


すでにお持ちの方の多くは
汗冷えや、汗の不快感の無さに感動いただくアイテム。

肌面に撥水加工を施したドライ層
表地は速乾性に優れた吸汗速乾層という
二層構造で設計されたベースレイヤー

汗で冷えると寒さを感じる
これからのシーズンに、本当に使える1枚です。
※ZipUpもあります。

僕も夏以外で相当使う1枚です。

THE NORTH FACE “Expedition Grid Fleece Hoodie”

THE NORTH FACE "Expedition Grid Fleece Hoodie"

THE NORTH FACE “Expedition Grid Fleece Hoodie”


元々は極寒エリアで使用する
ベースレイヤーとして開発された
Expedition Grid Fleece Hoodieですが
温暖な宮崎県では秋のミドルレイヤーとして
非常に使いやすい1枚。

温暖なフリースなどは
本当に寒い12-2月程度では使用しますが
秋の行動で使用するにはこのフリースが
本当に使いやすいアイテムです。

8本の突起を放射線状に配列した
タコ足断面のポリエステル繊維Octa糸を素材に採用し
適度な保温性に加えて軽量化も実現した1枚。

フードはバラクラバ仕様になっており
フードを脱いだ状態では
首元の保温性にも優れています。

風が強く寒い場合などは
この上に防風のジャケットを羽織ることで
衣服内の保温性を高めることができます。


これらのアイテムは
これからのシーズンの山歩きに
非常に使いやすいアイテムなので
是非出かける山と合わせてご検討ください。

また、目的地にもよりますが
これからのシーズンは防風・防寒対策として
防水シェルなどの出番も増えてきますので
しっかりと携帯しておくようにしましょう。


秋の風景を楽しみながら
快適に山を歩ける季節。

寒さ対策やリスク対策などをしっかりと行って
皆様が快適に自然を楽しんでいただけましたら
幸いでございます。

その他にも山の相談やレイヤリングの相談など
何かございましたら気軽に店頭でご相談ください。

素敵な時間をお楽しみいただけますように。

秋の祖母傾山系にて

秋の祖母傾山系にて


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