STAFF REPORT : 鉾岳(ほこだけ) 延岡市北方町

先日の店休日は
店主がお客様と渓流釣りの同行をしている間、
鉾岳を歩いてまいりました。

店を訪れてくださるお客様とも
よく話題になる鉾岳。
県北らしい花崗岩から成る迫力のある岩峰、
パックン岩や鉾岳大滝
雌鉾(めんぼこ)山頂の奇岩など
見どころ沢山の山です。

昨日歩いて感じた注意点や
ウェア・装備なども
最後にまとめましたので
これから行かれる方、初めて行かれる方の
ご参考になれば幸いです。


鉾岳(ほこだけ) 標高 : 1,277m

麓の鹿川キャンプ場より


今回は店のWEBサイトでもご紹介しております
下記のルートと同様のコースで歩いてまいりましたのでご参照ください。

登山口-鉾岳大滝-パックン岩

この日の予想気温は上鹿川で27℃の夏日。
登り始めは半袖Tシャツの上にウィンドシェルを着て
1.5Lのスポーツドリンクを持って出発です。

林道を歩き、右側に沢が流れる音が聞こえ始め
急登が始まると身体が暖まりウィンドシェルを脱ぎます。
(半袖Tシャツにアームカバー着用)

花崗岩の一枚岩から成る鉾岳。これから向かう雌鉾が見えています。


最初の渡渉点を過ぎ大滝を眺めに
滝見新道ルートへ。

大滝を滑るように落ちる白糸のような流れが綺麗です


涼しげな滝の光景を眺めながら
お次はパックン岩へ。

パックン岩

尾根取り付き-林道出合い

それまで左手に流れる渓谷や滝にばかり
目が入っていたのですが、
これから歩く登山道を見上げて
だんだんと濃くなり始めた樹々のグリーンが美しく
思わず、息を呑みました。

沢も近いせいか
ミソサザイが大声で賑やかに囀っており
人間が目の前に居るのに飛び立たず、
綺麗な囀りを披露してくれるミソサザイを
しばらく眺めておりました。

原生林の美しい森


パックン岩を過ぎると傾斜が増し、
泥濘や濡れた岩の上の苔などを
トラバース気味に歩くコースが続きます。
歩きずらい箇所などにはロープやハシゴがあります。

整備している方々に毎度、感謝です。


滑りやすい苔の上などに注意をしながら
第二の渡渉地点へ。
ここは緩やかに流れるナメ沢が美しく
木陰にもなっているので暑い日にはお勧めの休憩スポットです。

ここで小休憩。


小休憩をしてから再び森の中を歩き
林道出合い(鬼の目林道へ)

ここではカケスたちが賑やかに騒いでいました。

渡渉点-雄鉾-雌鉾

林道を進み、再び沢へ下ります。
まずは雄鉾へ。
雄鉾へ向かう途中にはまだ綺麗に花を付けた
ミツバツツジが咲いていました。


雄鉾山頂が鉾岳の本峰(標高 : 1,277m)となります。

中央下に見える雌鉾(めんぼこ)。ハシゴが掛かっているのが見えますか?


ここから雌鉾へ向かいます。
雄鉾からまた渡渉点に戻り
谷沿いを下り雄岳との鞍部を登っていくと
ロープ場やハシゴ場が出てきます。
雌岳への最後のハシゴ場からロープへの移動は慎重に。

雌鉾に上がるハシゴ場より


雌鉾からの景色は高度感があります。
足元を見下ろすと垂直に切り立った断崖、
背筋がゾクゾクしてしまう光景です。

雌鉾山頂から最後のハシゴ場

雌鉾山頂から雄鉾

一番最初の渡渉点の上流部。昨年の台風の影響なのか大木が沢山、堆積しているのが見えました。


平日だったためか、
貸し切りの雌鉾山頂で360°のパノラマを
しばし楽しんで下山です。

ササユリやツチビノキが咲く頃、また訪れたいです。

下山

帰りは2番目の渡渉点で(お気に入り休憩スポット)
涼みながらのんびりとお昼休憩を摂りました。
気温が上がって、暑かったので
ナメ沢で足をクールダウンです。

水は冷たく、10秒も浸けていられませんでしたが良いクールダウンになりました。


帰り道に見上げた雌岳山頂には登山者の姿。
改めて、すごい場所だなと思う瞬間です。

雌鉾に人が立っているのが見えます


登山口まであともうすぐの林道に出たところで
登りの際には見過ごしていた
チェーンソーアートの動物たち。
パックン岩や鉾岳へ行く際に
是非、探してみてください。

木の幹に寝そべっているようで可愛かった馬

フクロウは森の護り神


今回は、もう咲いているかな?と
ササユリを探しながらでしたが
ササユリの季節には少しだけ早かったようです。

前に歩いたのは昨年の7月で
その日も予想最高気温が高かったのですが
樹林帯を沢沿いに歩く鉾岳は意外に涼しく
要所要所に水場(渡渉点)があるので
暑い日でもクールダウンをすることができました。

装備・ウェア

麓の最高気温28℃ / 最低気温17℃

ベースレイヤー

THE NORTH FACE
Expedition S/S Dry Dot Crew
ご好評いただいてるDry Dotシリーズ待望の
ショートスリーブバージョン。
汗処理能力が高くすぐに乾き快適でした。
(日焼けと木の枝などの擦れ防止にアームカバー着用)

シェル

Teton Bros.
Wind River Hoody
歩き始めのまだ身体が温まる前に着用。
この日は気温が高く、
急登が始まる前には脱ぎ(汗をかくのが予想される前)
終日、ショートスリーブシャツで行動しました。

パンツ

THE NORTH FACE
Magma Pant
温暖なシーズンの定番パンツとしているMagma Pantは
薄手で涼しく、ストレッチ性と摩耗性・撥水性もあり
岩場の擦れと渡渉地点での水濡れなどでも快適でした。

シューズ

LA SPORTIVA
Akasha Ⅱ
4-5時間の行程と花崗岩帯でグリップ性の良い
LA SPORTIVA社のローカットシューズを選びました。
登山道の泥濘にハマり、中が少し浸水しましたが
行程が短かったので不快感はなかったです。

バックパック

MYSTERY RANCH
Coulee 25

軽量な簡易的デイパックを使用しようかと思いましたが
一眼レフの持ち歩きとハシゴ場・ロープ場での安定感を重視して
フィット感に優れたCouleeを選びました。
(Couleeシリーズは、リニューアルし店頭には20Lと30Lがごさいます)

キャップ

halo commodity
Serac Cap
吸水速乾・放湿冷却・防臭効果のある
重さ約35gという軽量なキャップ。
被っているのを忘れるほど軽く
汗をかいてもベタつくことなく快適です。

その他

THE NORTH FACE
Dipsea Cover-It
首元の日焼け予防に終日着用。
汗をかいてもベタつかず
休憩時に広げておくと乾いている優れものです。

THE NORTH FACE
Simple FL Trekker Glove
ロープやハシゴなど手を使うことが多い山なので
夏用の薄手のグローブを持参。
カメラ操作をするためフィンガーレスです。
手の平部分が擦れに強い素材を採用しており
ロープを掴む際に重宝いたしました。

注意点

登山道

鉾岳は登山道に水が浸み出している箇所が多く
泥濘や岩の上に濡れた苔などウェットな場所が多い印象です。
グリップの効いたシューズがお勧めです。

パックン岩を過ぎてからは
急傾斜のトラバースが続きます。
ロープが各所に張られていますが
ロープに体重全体を掛けるのではなく
しっかり足場も確保しましょう。

また、雄鉾や雌鉾への登山道では
笹藪に覆われた狭い箇所もありますので
肌を露出しないウェアをお勧めします。

笹が何気に痛かったりします。

ロープ場・ハシゴ場

ロープやハシゴ場が多く
手を使う場面がありますので
汚れやケガ防止にグローブの着用がお勧めです。

虫対策

季節やその日の気温やコンディションにもよると思いますが
気温の高かったこの日は樹林帯に入ると
顔の周りに寄ってくる小さな虫が多く
虫除けスプレーや虫除けネットなどがあると便利です。


今月下旬にはきっとササユリが咲き
来月には鉾岳周辺にしか咲かない
固有種「ツチビノキ」が見られる鉾岳。

ツチビノキ


鉾岳の登山口となる鹿川キャンプ場の横には
美しい鹿川渓谷があり
渓谷沿いには散策路もあります。

登山後にクールダウンも良さそうです。


鹿川キャンプ場を拠点にして
山歩きも渓流沿いのトレッキングも楽しみ
鹿川を満喫する休日もお勧めです。

登山ガイド本などでの平均コースタイムが
4.5-5時間と短時間ながらも
アスレチック要素もあり、
迫力の岩壁や岩峰・清流や森の美しさを楽しめる鉾岳。
鉾岳や鹿川エリアの魅力が伝われば幸いです。

初めて行かれる方など
装備などで不明な点や不安な点があれば
お気軽にお尋ねください。

また、初心者の方は、ベテランの方や
経験者に同行いただいた方が安心です。


WEBサイトの更新情報や
商品の入荷情報はLINEからも
お届けしております。

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