今シーズン2024年の春夏コレクションの新作の中で、僕やスタッフが待望していたMYSTERY RANCHの新作Radix。
31 , 47, 51の3サイズが展開されますが、初回に店頭に入れたのはRadix 31です。
今回は個人的にも待望だったパックのひとつ、このRadix31のご紹介で、このパックは中長距離の日帰りハイキングや軽量な荷物でのオーバーナイトのハイキングなどを想定して設計されています。
Thru-Hikingにインスパイアされた新しいパック
Radixシリーズは長距離のトレイルを1シーズン以内に通しで歩き通すThru-Hikingによく使用されるパックにインスパイアされたパックですが、その中にMYSTERY RANCHらしさの詰まったブランドとしての軸を曲げずに現代的な要素を取り入れたパックです。
一見するとウルトラライトなパックにも見受けられるRadixですが、ブランドらしさを随所に感じられるパックとして仕上がっており、そのスペックを紹介していきます。
強度・耐久性を兼ね備えた素材
場所により2箇所の素材を用いており、特に耐久性の必要なボトム部分とトップリッドにはテクニカルウルトラPEバーズアイという210Dのロービックナイロンに超高分子量ポリエチレンを織り込んだ素材を用いて、擦れなどに対しての強度を優先しています。
その他の箇所はリサイクル100Dロービックリップストップナイロンを使用し、適度な軽量性と耐久性のバランスを考えて設計されています。
そのため長期間の使用においてもパックの傷みやヘタリなどが起きにくく、長く快適に使える仕様となっています。
内部のアルミフレーム
そして内部には軽量なアルミフレームを使用し、行動時の動作に追従させることで、パッキング時の耐荷重をサポートすると共にパックの形状を保てる設計となっています。
フューチュラヨークシステム
背面長の調整はMYSTERY RANCHの代名詞でもあるフューチュラヨークシステムで無段階に調整が可能で、幅広い身長の方にしっかりとした背負い心地が提供されています。
内部への優れたアクセス性
中央から少し横にそれた箇所には縦にジッパーが配置されており、全体を大きく開口することや、トップリッドを閉じた状態での開閉も可能で、内部へのアクセス性も非常に優れています。
これは荷物の出し入れなどにおいて非常に利便性が高く、デザインを損なわずに高い実用性を実現している嬉しいポイントでもあります。
また縦に配置されたジッパーの上部にはバックルが設けられ、不意にジッパーが開閉してしまうなどのトラブルも発生しないよう配慮されています。
なお、上下二箇所に配置されたコンプレッション用のストラップと縦の開閉ジッパーは、万が一ジッパーがハイキング中に破損してしまった場合にストラップで閉めることで荷物の不意な落下などを軽減させるような設計になっています。
あまり発生しない事例ですが、MYSTERY RANCHのパック全般的に、こうした”万が一のトラブル”などにも対応できる設計を行なわれているものが多く、こうした点はユーザーの立場を徹底的に考えて、あらゆるシーンを想定するという同社らしさなポイントなのでもあります。
クイックアタッチゾイドバッグの連結
パック内部には別売りのクイックアタッチゾイドバッグを連結することが可能で、トップリッドに収納スペースが設けられていないため、車のキー・食料・エマージェンシーキットなど、必要に応じて様々なものを収納することが可能です。
上の写真がクイックアタッチゾイドバッグを連結した例です。
優れた背負い心地のハーネス
長時間の使用においても肩や腰の負荷を軽減するよう、ショルダー・ウエストハーネス共にクッション性の高い素材を使用しています。
少し分かりづらいですが、上の写真はウエストハーネス。適度な厚みを持たせて負荷を軽減しつつ、しっかりとした荷重分散ができるように作られています。
快適なハイキングのお供に愛用いただければ光栄です。
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