霧島連山の最高峰、韓国岳を大浪池経由で歩くコース。霧島連山の見どころのひとつである火口湖を眺めながら、最高峰の韓国岳を楽しめ、途中の風景も素晴らしく、霧島連山の魅力を満喫できるコースです。とても整備されて歩きやすいコースですが、木の階段が続くこともあり疲労感もあります。そのため少し山を歩き慣れてきた方にオススメなコースです。
歩行距離:約8km
登山口の標高:1,060m
韓国岳の標高:1,700m
難易度:★★☆☆
大浪池(おおなみのいけ) / 韓国岳(からくにだけ) : 標高1,700m
韓国岳は霧島連山の最高峰の山で、標高は1,700mの山。”えびのエコミュージアムセンター”から歩くコースが最も高低差も距離も少ないコースのため、大浪池を経由して歩くコースは人気度で言えば先のコースには劣りますが、霧島らしさを満喫しながらしっかり歩くコースとしては、非常に魅力溢れるコース。
大浪池は標高1,411mにあり、周囲1.9km、水深11mという大きな火口湖で、非常に美しく迫力があります。その池を眺めながら歩いた後、山頂直下では高千穂峰や新燃岳をはじめ周囲の展望を眺めながら歩けるため、少々歩きごたえはありますが快晴の日には最高に素晴らしい風景を楽しめます。
大浪池-韓国岳のハイキングコース
トイレ:登山口にトイレ有、コース上にトイレ無し
※冬は登山口までの道路にチェーン規制がかかることがあるのでご注意ください。
大浪池登山口 – 大浪池 – 韓国岳 – 大浪池 – 大浪池登山口のコースで歩いて楽しみます。
登山口:大浪池登山口
スタート地点は大浪池登山口となります。駐車場はある程度台数は停めれますが休日は早めの時間に訪れることをオススメします。
注意ポイント
この山に関わらず
山や自然を歩く際の注意点をご紹介します。
登山やハイキングで最も多いのは、道迷いによる遭難です。登山アプリなどの活用を行って常に現在位置を把握して楽しみましょう。
<初心者の方は経験者と>
安全面や楽しみ方を覚えるためにも、初心者の方は経験者やガイドに同行してもらって楽しみましょう。
<事前チェックを忘れずに>
簡単な山でも、しっかりと事前にコースの時間・難易度・危険箇所などをしっかりとチェックする習慣をつけましょう。
<お子様連れの場合は離れないこと>
家族連れで歩いて楽しむにも人気なコースですが、お子様連れの場合(そうでなくとも)、同行者と別行動を取らずに一緒に楽しみましょう。
<早めの行動を>
想定以上に時間がかかってしまったり、怪我などにも備えて山や自然を楽しむのは早めの行動が鉄則です。
<天候や気温チェック>
天候や気温のチェックをして、必要な装備(衣類)などを忘れずに携帯しましょう。
<家族・友人へ行き先を伝えておきましょう>
万が一の事故に備えて、家族や友人には必ず行き先やコースを伝えておきましょう。登山届の提出も日頃から習慣づけておきましょう。
<冬はしっかりとした装備を>
冬にはコース上に積雪があることも多く、しっかりとした装備を行なって楽しみましょう。※アイゼンはチェーンスパイクなどで十分ですが、木の階段が多く滑りやすいので注意しましょう。
大浪池登山口 – 大浪池
登山口から大浪池までは整備された石の階段が多く、地面が濡れている時は滑りやすいので注意が必要です。登山口付近から大浪池あたりまでの標高には背の高い樹木や巨木が多いため、比較的森の中を歩くイメージが強い場所ですが、霧島らしい美しい森を歩いて楽しめる箇所で、大浪池まで上がって韓国岳には行かずに戻る方も多いので、美しい森と火口湖を楽しみに出かけるのもオススメのひとつ。
大浪池まで上がって体力を判断して、池を眺めて下山・池を周回して下山・韓国岳の山頂まで行って下山と選択することも可能です。体力や時間を見ながら判断しましょう。なお、ここから眺める大浪池の火口湖と韓国岳の風景だけでも、眺めて気持ちの良い風景です。
大浪池 – 韓国岳
大浪池まで上がったら池の縁を歩いて山頂方面へと向かいます。池の縁は勾配もなく快適に歩いて楽しめるため、大浪池まで上がって疲れた場合でも、池を周回して帰ることも可能です。池が終わり韓国岳に登り始めるポイントで休憩の小屋があるため、小屋付近でひと休憩を終えて韓国岳の山頂へ向かいますが、山頂までの道のりは木の階段が続くため、結構足にきます。
池付近からは徐々に高い樹木も少なくなり、山頂に近づくにつれて低木へと変わり、山頂付近からは森林限界の上に出るため晴れた時には素晴らしい景色を眺めながら歩けます。そのため階段で疲れた場合でも一息つきながら周囲の風景を眺めて、のんびり上がっていけば問題ありません。ただし風が強い時などは煽られないように注意して歩きましょう。
そして韓国岳山頂は広く、素晴らしい展望を楽しめるのでゆっくりと休憩しながら風景を楽しんで、慎重に下山します。
韓国岳 – 大浪池登山口
山頂でゆっくりと風景を眺めながらくつろいだら、木の階段を下って帰路に着きます。下山時の階段は滑ると危ないので慎重に降りて行きますが、まぁまぁ疲れてしまう方も多い階段なのでゆっくりと降りていきましょう。
大浪池の分岐点に到着したら、来た道と反対側の池の縁を歩いて戻れば、登りに歩いた風景とはまた違う景色を眺めながら歩けるため、下山時も風景を楽しみながら歩くことができます。
池の縁を歩き終えたら、最後は登山口まで整備された石の道を歩きますが、登りの時と同様に濡れている際は滑りやすいので転倒しないように注意しましょう。
大浪池から韓国岳のコースが普通に歩ける程度の体力があれば、宮崎県内の多くのハイキングコースを歩ける体力がある程度だと思います。(道の不鮮明さや危険箇所の慣れなどを除いて)
霧島の魅力が詰まった大浪池から韓国岳のコース。是非歩いて楽しんでください。