僕らの店のお客様でも
多くの方が歩いて楽しまれる霧島山系の山々。
この山域はビギナーからベテランの方まで
様々な方が歩いて楽しまれるエリアで
いつも多くの方がハイキングを楽しまれています。
そんな霧島山系のことを
より深く知って楽しむために
霧島ジオパーク推進連絡協議会の方々と
不定期で更新しております霧島山のコンテンツ。
今回は
「歩くとわかる火山活動の痕跡(火口編)」と題して
ご紹介させていただきます。
過去のコンテンツはこちら
歩くとわかる火山活動の痕跡(火口編)
狭い範囲の中に火口や火口湖が密集している様子は
国内の他の火山にない霧島山を特徴づける景観です。
火山噴火の痕跡として
一般的にもっともイメージしやすいのが
「火口」ではないでしょうか。
霧島山はその火口の縁を歩くことができる場所も多く
霧島を歩いて楽しむ魅力のひとつとなっています。
霧島の火山の特徴として
山体の大きさに対して、大きく開いた火口を持つ山が目立ちます。
これは、これらの火口が
爆発的な噴火により形成されたことを物語っています
(爆発のエネルギーが大きく、噴出物がまわりにあまり堆積せず遠くへ吹き飛んでしまった)
大きな火口をもつ霧島山の主峰、韓国岳。
えびの高原をはじめて訪れた人が
韓国岳の方角を見て話す「あるある」に
「どっちの山が韓国岳なの?」というものがあると思います。
えびの高原側から見と
韓国岳にはピークが左右にあり
山が2つ並んでいるように見えるからです(無論、両方とも韓国岳です)。
韓国岳はもともと
円錐の形をした山だったのですが
山頂火口の爆発のあとに
北西側(えびの高原側)でも爆発が起こったため
斜面にも火口ができました。
山頂火口の縁(黄色の破線)は
北西側斜面にできた
火口(橙色の破線)によって分断されたため
えびの高原側から見るとピークが2つあるように見えるのです。
・
韓国岳には北西側にも
上記のものとはさらに別の火口(赤色の破線)があるほか
南東側の斜面にも火口(琵琶池)があります。
韓国岳を見てよくわかるのが
火山の噴火はいつも山の山頂ばかりで
起きるわけではないということです。
実際、現在も火山活動を続ける新燃岳では、西側斜面にある割れ目火口から活発な噴気を上げています
そして火山の爆発は
時に山体の形を大きく変えてしまうような
とてつもない力を持っているということです。
歩いて感じる霧島山の魅力
霧島山は美しい原生林や
迫力ある火口の縁と
多様で美しい風景を楽しめる山域です。
実際に成り立ちを知った場所を歩いて
眺めながら楽しむと
また違う魅力で火山帯の雄大さや迫力を
楽しむことができます。
是非霧島の山に出かけて
美しい風景を眺めながら歩いて楽しんでみてください。
また次回もお楽しみに。
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