昨年にお客様から
こんな質問をいただきました。
「宮崎県の有名な山は登ってしまったのですが、何回も同じ山に行く場合は何が楽しいのでしょうか」
定期的にお客様から
質問いただいた内容について
他の誰かの参考になればと
WEBサイトでも
思い出したら書いていこうと思います。
山や山間部の楽しみ
![仕事中の一コマ](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03a.jpg)
仕事中の一コマ
僕は山に出かけるのが仕事でもあるので
否応なしに山に行きますが
その辺の裏山でも歩いていて楽しいものです。
僕らのご提案する遊びは
基本的に山や山間部での遊びがほとんどですが
フィールドの中では様々な遊びが存在し
人によって楽しみ方や感動するポイントも違います。
少し思い浮かべてみると
- 登山・ハイキング
- 渓流釣り
- クライミング
- 沢登り
- バードウォッチング
- 山野草探し
- 昆虫
- 樹木
書き出すとキリがありませんが
たくさんの楽しみ方が存在しており
まだまだ食べものやキノコなど
凄まじい種類の遊びがあり
それぞれに色々な楽しみ方があります。
例えば登山やハイキングだけを見ても
- 全国、または世界中の有名な山に登りたい
- 植物を探して楽しみたい
- 運動不足の解消やトレーニング
- 里山の風情を楽しみたい
- 低山を歩いて楽しむ
- 植生を調べる
- 地形を知って成り立ちを知る
- スピードや距離
など
楽しみ方だけを見ても
挙げればキリがありません。
・
遊びの種類や楽しみ方は
人によって違いがあれば
その時の気分や経験によっても違いがあります。
ちなみに、僕個人的には
“爺さんになっても楽しみ続けられる遊び”
というのが、ここ数年のテーマです…
あまり大きな声では言いにくいのですが
人の多い山も苦手で
仕事抜きで考えれば
登山開始から下山まで
誰とも会わない山が好きだったりします。
(反面、山でお客様に会うのは嬉しかったりと矛盾してますが…)
・
今回はそんな捻くれた
僕が知って欲しいなという山の楽しみ方のひとつ。
Observe(観察)の楽しみのご紹介。
Observe(観察)
![観察](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03.jpg)
観察
宮崎の山や山間部で遊び始めて
そろそろ20年が近づいてきていますが
僕は同じ山に何度出かけても
同じ川で何度釣りをしても
大抵の場合は楽しんでます。
(たまにそうじゃない時がありますが…)
むしろ今の方がずっと以前よりも
楽しいと思っていますが
そのポイントがObserve(観察)だと
振り返って考えてみると感じています。
たまに
野鳥や動物を探しに出かけることもありますが
僕は無制限に待ってられるので
スタッフやお客様と出かけると多分飽きられます。
![とある荒れた山へ、野生動物を探しに](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03b.jpg)
とある荒れた山へ、野生動物を探しに
Observeという意味では
僕はまだまだ初心者で
広く色々と教わりながら楽しもうとしているので
果てることなく面白さが湧いて出てきます。
上の写真は
とある荒れた山へ野生動物を探しに
カメラを持って出かけた際の一コマですが
この時は見事に空振り…
また、別の機会では
信頼する案内人と山を歩いている時に
15年以上待ち望んだカモシカに遭遇し
案内人と2人で、誰もいない山奥で鳥肌を立てていました。
![ニホンカモシカ](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03c.jpg)
ニホンカモシカ
また希少な動物に出会うことも
結構頻繁にあります。
下の写真は、ソボサンショウウオ。
![ソボサンショウウオ](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03l.jpg)
ソボサンショウウオ
渓谷に降りて楽しんでいても
魚はエリアによって模様が違ったり
季節によって飛んでいる虫を調べたり
虫の生態に驚いたり
「何でそうなっているんだ」なんて調べ始めると
非常に興味深く、かつ理にかなっていると関心したり。
![山女魚](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03d.jpg)
山女魚
季節によって異なる野鳥を見つけては
「夏が近づくなぁ」
「そろそろ冬か」と感じてみたり
![夏鳥(オオルリ)](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03e.jpg)
夏鳥(オオルリ)
![冬鳥(ジョウビタキ)](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03f.jpg)
冬鳥(ジョウビタキ)
ドラミングの音を聞いては
キツツキを探してみたり。
![アオゲラ(キツツキ)](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03g.jpg)
アオゲラ(キツツキ)
標高の高い場所にしかいない昆虫
猛毒のある虫や植物
日本に渡ってくる蝶
![アサギマダラ(渡りの蝶)](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03h.jpg)
アサギマダラ(渡りの蝶)
探し始めるとキリがなく
三脚担いで山に出かけることも
お客さんが居ない時はよくあります。
![三脚担いでブラリ](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03i.jpg)
三脚担いでブラリ
誰かに教わっては探しに出かけてと
そんな楽しみ方をする際は
むしろ山頂に行かない方が楽しめるので
山頂に全く目を向けてない時も頻繁です。
(山頂はあまり何も居ないので)
・
観察と言えば山野草が好きな方は
山歩きを楽しむ方にとても多いですが
固有種が多かったり
山域によって違う植生を知るのもまた面白いものです。
例えば僕は
山歩きを始めるまで
宮崎の山に食虫植物が自生していることすら
知りませんでしたが
気づいて知れば、めちゃくちゃ自生しています。
![モウセンゴケ](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03j.jpg)
モウセンゴケ
また強い毒を持っていることで
身を守る術を持ち羽が退化した昆虫。
こんなことも専門家の方に聞いて
改めて山で見かけて関心したりと
書いてキリがないほど自然観察は面白いのですが
同時に、専門家の方々や
詳しい方々自身もまた、最高に興味深く
話を聞いていて飽きることがありません。
楽しいだけではないObserve
![野生の鹿](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03k.jpg)
野生の鹿
自然観察(Observe)と言えば
楽しいことばかりではなく
関心深いこと、興味深いこと
時に胸の痛くなる光景も存在します。
例えば増えすぎてしまったばかりに
やっかいもの扱いされてしまう鹿。
鹿が増えたことによる食害や
森の変化なども
やっぱり自然観察だと個人的には思っています。
例えば毒のある植物ばかりになった森や
たくさんの木々が枯れてしまった稜線。
馬酔木、ミヤマキリシマ、バイケイソウなど
鹿が食べない木ばかりが目立つようになったなと
そんなことを思う方も増えていますが
それも素晴らしい自然観察だと思っています。
そして要因を調べれば
たくさんの要素が存在しており
そうした要因もまた、楽しいというわけではなく
興味深いものです。
身近な森を歩くことの楽しみ
![森](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2024/01/20240107_03m.jpg)
森
自然を観察しながら
様々なものを楽しみつつ
時に変化に気づいて関心するのは
やっぱり身近に自然があって
頻繁に山に出かけられるからだなと思うことがあります。
誰にも気づかれないままに
絶滅しようとしている動物や植物も
残念ながら身近に存在するのですが
色々と知って森や自然を歩くのは
僕にとって非常に関心深いことで
山川海の自然が身近にある宮崎県では
観察から得られる気づきや学びも
めちゃくちゃ面白いのであります。
果てしなく観察については語れるので
この辺りで終えようと思いますが
宮崎県の大切にしなければならない自然を
もっと知りながら山を歩きたいなと思う今日この頃です。
・
余談ですが
難しそうで手の出せなかった
昆虫や樹木に手を出そうとしてまして
果てしなく奥が深そうで躊躇している店主です…
さすがにキノコは手を出せてませんが
天然のキノコ鍋にも憧れを抱きつつ
観察遊びしたい人が居れば、是非一緒に楽しみましょう。
こういうの、地方住まいの最強な強みです。
ご希望とあれば、連れ出しますので
店頭で気軽に店主に申し付けください笑
新芽の芽吹く季節。
これから色々な観察が楽しめる季節です。
荒れた森を眺めるたびに
美しい自然が維持できる宮崎県であって欲しいなと願うものです。
是非、双眼鏡やカメラを持って
改めて森を観察していただければ光栄です。
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