【Private Nature Guide】FLY FISHING – 初釣行へ

2025.05.30 / 最終更新日：2025.06.01

Private Nature Guide -FLY FISHING-

定休日2日目。
先日行ったフライフィッシング体験を通して「フライを始めよう」というお客様にお供させていただいて渓谷へ。
大雨の影響による増水もあり、場所の選定には慎重を期しました。
新たに楽しむ方が安心して、かつ楽しめるようにと場所の選定にはお世話になっている日本フライフィッシング協会の理事の方も協力いただき、前日に一緒に下見を行った上で、安心して楽しめるポイントをご案内することができました。

はじめに

僕たちが提供する「案内の時間」は、一般的な”ガイド”のイメージとは少し異なります。
「釣らせます」「登らせます」ではなく、「一緒に歩いて、一緒に登って、一緒に釣って楽しむ」という、まさに”お供する”感覚に近いものです。

僕たちが得意なことをお伝えする一方で、お客様の得意なことや経験もたくさん聞かせていただき、お互いに学び合う時間でもあります。

自然を相手にする遊び。いつも完璧にいくわけではありません。それでも、どんな状況も一緒に楽しんでくださるお客様に恵まれて、遠方からお越しいただくことも多く、ありがたい限りです。

山も渓谷も、相手は自然。
必ずしもチャレンジの日が”最高の1日”となるとは限りませんが、それもまた楽しめるように心がけています。
そして、多くのガイドさんがお客様の”最高の1日”となるように、日々精進していたり、下見や打ち合わせを欠かさないのでありまして、そうしたガイドの方々に敬意を忘れないように僕らもお客様の体験機会のお手伝いができるように努めています。

大切な友人のようなお客様との一コマ

また、今回のお客様との同行もでしたが、日本フライフィッシング協会の方が事前に下見に協力くださったり、ひとりのお客様が新たな楽しみにチャレンジしようというのを、蔭でも支えてくださる方々に感謝しつつのスタートでした。

ご一緒したお客様と

今回のお客様は、日曜日の体験イベントにご参加いただいた後、「すぐに始めたい」とご相談くださった方。
自身で事業をされるお客様で、「思ったらすぐに実行、どうせやるなら真剣に掘り下げて楽しむ」というご意見をいただきつつ、頼もしい気持ちでスタートします。

ひとつめの川は断念

前日に下見をした候補地へ向かい、実際に渓谷へ降りてみると、予想以上に水量が多く、釣りに集中できる状況ではありませんでした。

「頑張れば行ける」レベルではありましたが、「今日は釣りを楽しめる場所にしましょう」と判断し、別の渓へ移動。以前、フライフィッシング協会の理事の方と一緒に楽しんだ思い出の場所でもあります。

練習と実釣と

まずは少し練習から

まずはキャスティングの基本を復習しながら、イベントでの経験を思い出していただきます。
最初は「覚えることが多い」と戸惑われますが、「すぐに習慣になりますよ」とお伝えしつつ、日頃に行える練習方法やコツを確認。

その後、実際に魚がいそうなポイントをご案内しながら、僕たちもデモンストレーションを。

無事に店主、山女魚をキャッチ

無事にスタッフも山女魚をキャッチ

スタッフに「はい、見本！」という無茶振りをしたにも関わらず、一発で山女魚をキャッチ。
店主、参りました。
そしてお客様も「さすがですねー笑」のひとこと。

いざ遡行へ

一通り僕らの貧相なデモンストレーションを終えたら、いよいよ遡行しながら釣りを楽しみます。

いい天気の中で

そして”持ってるお客様”だなと、出かける前から思ってはいましたが、勘の良いお客様のフライに数度、見るからに良型な山女魚。
残念ながらアワセというもののタイミングが少し合わずに、キャッチするには至りませんでしたが「最初からデカいのが釣れてしまったら、次が面白くないです」なんて言いながら、自然との対峙を楽しみます。

試行錯誤の連続

僕と比較すれば、ずっと上手な”初めてのフライフィッシング”
元々、生き物を対象とした仕事を生業にされている方なので、生き物の習性を伝えれば理解するのはお手のもの。
しかし、難しいポイントばかりから出てくる山女魚をなかなかキャッチするのは難しく、個人的に今シーズン一番なGOODサイズがドンと出るも、キャッチには至らず、みんなで「あぁぁぁぁ、惜しい！」なんて言い合いながらの時間を楽しませていただきました。

こうして、お客様との思い出のポイントがまたひとつ増えるのも、僕らの嬉しい時間です。