Event Report : 矢岳 花の散策 (2025.5.31)
本日は店のイベントで、霧島山系・矢岳へ。
初夏の花々を楽しみに、霧島山系のなかでも比較的静かな矢岳の山歩き。
ミヤマキリシマが見頃を迎え、途中でバッタリ出会ったお客様によると、高千穂河原では朝7時の時点で駐車場が満車という盛況ぶり。
そんななか、僕らはゆったりと和やかに、矢岳の自然を満喫してまいりました。
贅沢な1日
総勢7名の今回のメンバー。
天気は梅雨とは思えない快晴。さらにご案内役には、奥霧島の皇子原ヒュッテに関わる村上さんをはじめ、地質や霧島山系に詳しい方々が同行。
天候にも、メンバーにも恵まれた1日で、歩きながら「今日は贅沢だなぁ」とつい思ってしまうような、そんな素敵な時間でした。

登山口での光景
歩く前には、矢岳や霧島山系の成り立ち、溶岩の流れた方向などの解説も。
今もなお活きた火山である霧島山系。その背景を知ることで、景色への見方や楽しみ方が深まっていくのを感じます。
「知ること」も、僕らが大切にしている歩く楽しみのひとつです。
森の美しさと、鹿の食害・登山道とインパクト
宮崎県側に位置する霧島山系の古い火山の一部には、深く美しい森が広がっています。
その一方で、鹿による食害の痕跡や、登山道の存在による植生変化も目にします。
今回の散策では、そうした自然の一面についても学びながらの時間。
ただ歩くだけでは気づけないことを知ることで、自分自身が自然と関わる際の視点も変わっていきます。

鹿の痕跡を説明いただく村上さん

登山道と植生について説明する村上さん
ふと見落としそうな痕跡にも、たくさんの意味がある。
知ることで、自分の行動や視点に変化が生まれるのも、アウトドアの奥深い魅力のひとつです。
地質、成り立ち、火山の跡
今回ご一緒したメンバーの中には、地質や霧島山系の成り立ちに詳しい方もおられ、
道中では岩石や地層を見ながら、霧島の成り立ちや火山の歴史についての話も交わされました。
落ちている噴石を手にしながら、それが「どの時代の新燃岳のものか」「御鉢からのものか」といった会話も。

霧島の成り立ちや面白さについて

噴石を見ながら、いつの時代のものかを知る
活火山地帯ならではの楽しみを、専門的な視点で学べるのも貴重な機会。
知識のある方とご一緒できるからこその、贅沢な山歩きです。
初夏の花・森の彩り・夏鳥のさえずり
そして、今回の目的だった花々。
梅雨の晴れ間に恵まれた空のもと、初夏の草花や美しい森の景観をゆっくり楽しむ時間となりました。

下草もしっかり、美しい森

グミの木

ユズリハ
歩みを進めながら、花々の解説も受けつつ、稜線ではツツジが見頃を迎えていました。

ツツジ

ドウダンツツジ

見頃な花
咲き誇る花々の中を抜けながらの稜線歩き。
空気は湿度も予想より快適で、適度に汗をかきながら気持ちの良い時間が流れます。
みんなで立ち止まり、写真を撮ったり、鳥の声に耳を傾けたりしながらの散策。

撮影タイム
夏鳥の声が聞こえれば「これは○○ですね」と、そんなやりとりを楽しみながら。
地質・成り立ち・植生・野鳥・花々…ひとつひとつの理解が深まることで、
同じ距離を歩いていても、得られる感動や喜びがぐっと増していくのを感じます。
今回は、そんな一面を少しでも楽しんでいただけたらと思いながらのご案内でした。
快晴の空と、美しい景色。
山頂からは高千穂峰もくっきりと見え、気持ちの良い時間を過ごすことができました。

矢岳山頂から眺める高千穂峰
参加人数は満席ではなかったものの、そのぶんお互いの会話もよく聞こえ、
和やかな雰囲気の中で本当に楽しいひとときをご一緒できたこと、心より感謝いたします。
ご参加いただいた皆さま、そしてご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
これからも、さまざまな企画を通じて自然の魅力をお届けしてまいります。
またご一緒できる日を、楽しみにしております。
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