登山やアウトドアで道迷いを防ぐためにも、山の中や自然の中を歩くときは一緒の方とはぐれないこと

山の中や自然の中で遊ぶことはとても楽しいことですが、
自然の中で遊ぶにはリスクの対策をしっかりと行うことも大切です。

山の中で発生する遭難事故の中で、
もっとも多いのは「道迷い」といつも書かせていただいていますが、
実際に僕も、山の中を歩いている際やまたは一緒に歩かせていただいている際に
危なかったこともあります。

慣れた人同士でも、初めての方を連れて歩く際
または誰かに連れて行ってもらう際
個別に行動しないことはとても大切です。

色んな理由でバラバラに行動してしまいそうな事があるかと思いますが、
今回は実際に僕が目の当たりにした事や身近で起きたこと元に書かせていただきます。

実際に簡単なハイキング中に、
お子様が先に下山すると別々の行動をとったことがきっかけになった事故も存在します。
お子様だけでなく、大人同士でも絶対にバラバラに行動することは避けましょう。


バラバラに行動してしまうと

実際に道迷いにまで至ったことはないにしても
バラバラに行動し、一緒の方が歩いても見当たらない時
とても不安な気持ちになってしまいます。

「これくらいだったら大丈夫だろう」ともしも自分が思っていたとしても、
お相手の方はとても不安になってしまうかもしれません。

誰かを連れて行ってあげるときは、必ず視界の中に一緒に行く方々が入っていること。
誰かに連れて行ってもらうときは、必ず相手の視界の中に入っておくこと。

これだけで、とても不安の要素は減ります。
「きついからもう少しゆっくり」などと言うのは全く恥ずかしいことではありません。

複数人で一緒に楽しむときは、
一番ゆっくりな方が楽に歩けるペース等に気を配りながら楽しみましょう。


用をたすからといって、バラバラになってしまう

「ちょっとトイレに」
山の中では「花を摘む(女性)」とか「キジを撃つ(男性)」などと例えて
用をたしに行きますが、この時は一緒にということができません。

男性が女性の用をたすときに近くに居る訳にもいきません。

だからといって、先に行ってるねと
ドンドン進んで行ってしまうのは避けておいた方がいいことがあります。
少し先に行ったところで、相手の方を待っておきましょう。

実際に「用をたしに」登山道から外れてしまい
そのままいつまで経っても戻ってこないので、探しに出かけたら
道を間違えて別の場所にお相手の方が居たケースがありました。

また、気付いたら一人居ない。
「○○さんは?」と声をかけると「さっきトイレに行ったよ」という事で
同じように待っていると現れない。
探してみるとやっぱり道を間違えていたというケースもあります。

自分だけではなくて、複数人で楽しむときは
誰かが用をたしに行く場合は、全員で本人に気を使わせない場所で
待っておくようにすることも大切です。


疲れたからここで待ってると言われてバラバラに行動してしまう

山を歩きながら、とても疲れてしまった。
みんなは山頂まで行けそうなのに、自分には無理だ。
だからみんなには行ってもらって、自分は待っていよう。

なんだか優しい心遣いではありますが、
そういう時は迷わずみんなで休憩を取るか
一緒に引き返して戻るようにしましょう。

僕もそういう方が居たときは迷わずに休憩するか
引き返すようにしています。

ある日、気温の低く天候もあまり良くない時
友人と山を登っていたら
一人の年配の方が登山道にうずくまっていました。

「どうしたの?」と声をかけると、
とある山の同好会に入っている方のようで
その会のイベントで山に登っている途中疲れたと言ったら
「ここで待ってなさい」と言われて休んでいたようでした。
しかし、あまりの寒さに座っていることも辛くなり
うずくまることしかできなくなってしまったとのこと。

山頂まで10分程度だったので、ゆっくり一緒に行きましょうかと
温かい飲み物を飲んで登っていくと、山頂ではゲラゲラと
その会の方々盛り上がっているという事がありました。

待っている側としては
思ったよりも時間がかかっていると感じたら
少し進んでみようかなと思うかもしれませんし、
時には寒いから先に降りていようと思うかもしれません。
そういう時にも道迷いが起きてしまうことがあります。

また逆に先にいった方々は、居るはずの場所に居なければ
周囲を散策したりと不安になってしまいます。

疲れてしまった時も、迷惑をかけてしまうかな。
なんてことは気にせずに「ごめん、休憩を入れて」などと
気軽に言いましょう。(または気軽に言ってもらいましょう)


途中で別々のルートを進まない

とある沢を登っている時
僕は右から滝を高撒き、一緒の方は左から滝を高撒き。
そのペースが異なり、滝を越えたときにはお互いを見失ってしまい
片方はそこでじっと待ち、片方は先に進み。

そこから小一時間、お互いに山の中を走ってお互いを探し
出会った時に抱擁した。

そんな経験をしたのは僕です…

お互いに慣れているから大丈夫だろう。
そんな気の緩みが招いてしまった一瞬の油断でございました。

実際にそうした不安に駆られたことがある方なら
きっと分かると思いますが
その間には「相手が落ちて怪我をしてしまったかも」「先に行ったかも」「登れなくて下で待っているかも」「こっちを探してどこかで叫んでいるかも」と、色んなことが頭をよぎり不安になってしまいます。

慣れている方同士であっても、バラバラに行動をするのは避けておきましょう。


他にも色んなケースがありますが、バラバラに行動しないこと

ここに書かせていただいたのは、ほんの一部です。
色んな理由でバラバラに行動してしまいそうになることがあります。

慣れた方同士でも
必ず相手の方が視野の中にいるように心がけておくことで
無駄な心配をすることも、心配させてしまうことも減少します。

安全に楽しむためにも、お互いに配慮しながら
のんびりゆったりと楽しみましょう。

 

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