九州自然歩道:霧島山麓コース(高原駅-野尻町)

九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高原駅-野尻町)

霧島山系の高千穂峰から祖母傾山系の祖母山山頂まで約360kmにわたる長距離自然歩道の”九州自然歩道 宮崎区間”
山を通る区間もあれば、車道がメインの区間もありますが、ここでは高千穂峰を起点とした場合の”高原駅”から”野尻町”までの区間を紹介します。
約30kmの区間でほとんどが車道を歩く区間ですが、道中では高原町の霞神社などを経由します。
高低差の少ない区間で山に登るわけではない区間のため、中長距離のコースを歩き慣れていない方にも比較的歩きやすい区間だと思います。

所用時間:約8時間(休憩除く)
歩行距離:約28.5km
難易度:★★☆☆

コース上に商店などもあり、水の補給なども行いやすいコースです。公共交通機関を使用する場合は必然的に時間制限が出るため、ペース配分などには注意しながら楽しんでください。

注意ポイント(2024年10月時点)
・コースのほとんどは車道ですが案内板などが少ないため、MapとGPSアプリの併用などをお勧めします。
・MapBook上に迂回路などの掲載があります。道間違い・道迷いなどに注意しながら行動しましょう。
・公共交通機関を使用する際は本数が少ないため行動スケジュールに注意しましょう。

九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高原駅-野尻町)

九州自然歩道:霧島山麓コース(高原駅-野尻町)

九州自然歩道:霧島山麓コース(高原駅-野尻町)

この区間では舗装された道を歩くのがメインで、危険箇所なども道中にないため、長距離自然歩道を試しに歩いてみようという方にもおすすめしやすいコース。
今回紹介するコースは歩行距離が約30kmとなりますので、長めの距離を歩くことが困難な場合はさらに短いコースを調整して楽しみましょう。

コースのMAPやポイントなどは、当店で取り扱っています”九州自然歩道 宮崎 -Hiking Map Book-“を参考にしてください。


九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高原駅-野尻町)のコース概要

コース概要

コース概要

JR九州吉都線の高原駅をスタート地点として、野尻町にある天ヶ谷バス停までのコース。
道中では自動販売機・商店なども存在しており、水の補給や食料などの購入も可能。高低差が少ないためなだらかに歩いて楽しめるコースです。


注意ポイント

このコースを歩く際の注意ポイントの一部をまとめました。

<道迷い対策>
登山やハイキングで最も多いのは、道迷いによる遭難です。地図を読むことに不慣れな方はMap BookとGPSアプリなどを併用して現在位置を常に確認しましょう。
<車道の歩行について>
コース上の多くは車両が通行する車道です。車の通行の妨げにならないよう、また事故などに注意して歩行しましょう。
<トイレについて>
MAPを見て事前にトイレの位置などを把握しておきましょう。
<中距離のコース>
30km弱と一度にかなりの距離を歩行するコースをモデルケースとして紹介していますので、ご自身の体力などと照らし合わせて検討しましょう。
<早めの行動を>
想定以上に時間がかかってしまったり、怪我などにも備えて山や自然を楽しむのは早めの行動が鉄則です。公共交通機関を使用する場合はペース配分などにも常に気をつけて歩きましょう。
<天候や気温チェック>
天候や気温のチェックをして、必要な装備(衣類)などを忘れずに携帯しましょう。
<家族・友人へ行き先を伝えておきましょう>
万が一の事故に備えて、家族や友人には必ず行き先やコースを伝えておきましょう。登山届の提出も日頃から習慣づけておきましょう。

高原駅 – 霞神社


コース全体を通して霧島山系の麓ののどかな田園風景と、道中に眺める霧島の山の美しさを楽しみながら歩けるコース。
現在ではコース上に新築の住宅なども増えていますが「この道が制定された当時にはどのような風景だったのだろうか」と考えながら歩くのも面白さのひとつだと思います。コースは車道歩きがメインで裏道的な利用をする車が多いため、通行の妨げにならないよう注意すると同時に事故などにも注意しながら歩く必要があります。
道中にコンビニなどはありませんが、商店がありますので食料や飲料水の調達も可能(事前に営業日や営業時間のチェックをお忘れなく)

霞神社からの展望は美しく、野尻町までの区間では唯一腰を下ろして休憩できるベンチなどが展望台に設置されているので、ゆっくりと風景を眺めつつ一息つくのもおすすめです。
なお、霞神社への階段のみがこのコースの中で大きな登りとなり約600段の階段を登ります。


霞神社 – 野尻町”天ヶ谷バス停”


霞神社での参拝を終えると参道沿いにある売店などに立ち寄るのもおすすめ。以前は賑わっていたであろう参道の売店もほぼ空いておらず、昔の風景を思い浮かべながら土産などを買ってあるきました。霞神社へのアップダウンがこのコース上では唯一の大きなアップダウンで、あとはなだらかな道を歩きます。道中では晴天の日には霧島山系を眺めながら歩き、岩瀬ダムを経由して野尻のバス停(天ヶ谷バス停)へと向かいます。
バス停の近くに”Nojiriko Cafe”があるので、長い道のりを歩いたご褒美に珈琲やかき氷などを食してバスで帰路に着きます。晴れていればこのCafeからの霧島の眺めも最高なので、バスの時刻に注意しながらのんびり寛いで疲れを癒しましょう。


九州自然歩道の宮崎の区間の中では、なだらかで歩きやすい区間。
約30kmと歩行距離は適度にあり、道中で色々と眺めては昔の風景を想像しながら楽しむのもおすすめです。

関連記事

  1. 鹿川キャンプ場から眺める鉾岳

    鉾岳(ほこだけ) -宮崎県延岡市-

  2. 市房山から眺める石堂山

    石堂山(いしどうやま) 宮崎県西米良村

  3. 綾の照葉樹林 宮崎県綾町

  4. 道中に眺める韓国岳と獅子戸岳

    韓国岳(からくにだけ) – 夷守岳(ひなもりだけ) | 霧島山系

  5. 南登山口駐車場から眺める比叡山

    比叡山(ひえいざん) 宮崎県延岡市

  6. 稜線上から眺める高千穂峰

    高千穂峰(たかちほのみね) -夢が丘コース- | 霧島連山

  7. 矢岳山頂

    矢岳・竜王山(やたけ・りゅうおう) 霧島山系

  8. 麓から眺める可愛岳

    可愛岳(えのだけ) 延岡市

  9. 隣に位置する石堂山から眺める市房山

    市房山(いちふさやま) 宮崎県西米良村