宮崎県延岡市と日之影町の境に
綱ノ瀬川という美しく迫力のある清流が流れています。
比叡山は、その渓谷沿いにそびえ立つ花崗岩の岩山。
クライミングの名所として知られる
延岡市の比叡山は
四季を通してハイキングを楽しめる山としても
広く知られています。
![南登山口駐車場から眺める比叡山](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_img.jpg)
南登山口駐車場から眺める比叡山
YAMAP:丹助岳・矢筈岳・比叡山
駐車場までのアクセスも悪路を走ることなく
稜線まで上がれば素晴らしい展望を
楽しむことができます。
春にはツツジなどの花が多く
花見を楽しみに山を歩くことでも
人気の山です。
比叡山(ひえいざん) 標高:760m
比叡山は宮崎県延岡市に位置し
西臼杵郡日之影町との境を流れる非常に美しい清流
「綱ノ瀬川」が麓を流れます。
離れた場所から見てもすぐに分かる
比叡山の素晴らしい岩峰は
宮崎県北部独特の花崗岩で形成された山の迫力を感じます。
昭和時代に国の名勝として指定された山であり
比叡山と綱ノ瀬川を挟んでそびえたつ
矢筈岳、丹助岳の花崗岩が連なる山々は
まるで中国の墨絵を連想させるような素晴らしい風景です。
千畳敷登山口からのコース
複数の登山口がありますが
一般的には千畳敷登山口を使用することが多いです。
僕らは大抵
南側登山口の駐車場に車を停めて
千畳敷登山口-比叡山山頂-カランコロン岩-稗ノ山-南側登山口という行程で楽しみます。
![比叡山の登山コース](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_map03.jpg)
比叡山の登山コース
登山口までのアクセス:舗装路、普通車可
トイレ:千畳敷登山口にトイレ有
千畳敷からの絶景
千畳敷登山口から少し歩けば
展望の優れた「千畳敷」へ到着します。
千畳敷からは、綱ノ瀬川の対岸に見える
矢筈岳・丹助岳の眺めが非常に素晴らしく
国の名勝に指定されているポイントです。
![千畳敷から眺める矢筈岳](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_img01.jpg)
千畳敷から眺める矢筈岳
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比叡山と綱ノ瀬川の対岸に位置する
矢筈岳や丹助岳は同じ花崗岩帯の山で
岩の隆起と綱ノ瀬川の侵食によって作られた
ウォーターギャップと呼ばれる地形で
地質学的にも珍しく貴重な地形として知られています。
・
千畳敷までは
スニーカーでも訪れることができるので
弁当を持ってのんびりくつろぐのにも
最適な場所です。
比叡山に登るには
この先に急登が待っていますので
絶景を堪能してから進んでいきます。
急登を終えた先の絶景
千畳敷を超えて稜線に上がるまでは
急登が続きますが
急登を終えると岩場に到着し
再び矢筈岳、丹助岳や
麓を流れる綱ノ瀬川などの絶景を楽しむことができます。
![急登を終えて展望を楽しめるポイントにて](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_img02.jpg)
急登を終えて展望を楽しめるポイントにて
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ここまで登れば比叡山山頂まで
稜線を歩いて行きますが
比叡山山頂からの展望よりも
その先に位置する
カランコロン岩周辺の展望が良いため、体力に余裕があれば足を伸ばしたいものです。
カランコロン岩
比叡山山頂から
カランコロン岩まで足を伸ばす場合は
カランコロン岩直下で、狭い岩の間を歩き
梯子を登ります。
![カランコロン岩直下の梯子ポイント](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_img04.jpg)
カランコロン岩直下の梯子ポイント
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慎重に梯子を上がれば
素晴らしい展望のポイントで
休憩場所としても最適です。
カランコロン岩はロープが設置されている場合は
登ることができますが
滑落などの無いように慎重に登る必要があります。
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怖い場合は迷わず避けておきましょう。
ビギナーの方は経験ある方に
サポートいただきながら楽しんでください。
![カランコロン岩の上で休憩](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_img03.jpg)
カランコロン岩の上で休憩
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カランコロン岩周辺が
このコース上でもっとも展望が良く
天気が良いと阿蘇山までを眺めることができます。
クライミングの名所としても知られています
比叡山は1峰、2峰、3峰と
3つの峰がそびえたつ岩峰ですが
そのいずれもに無数のクライミングルートが作られています。
地元の山岳会を中心とした
クライマーの方々が開拓されたルートが存在し
それらを日頃から整備してくださっています。
クライミングを楽しむ方の多くが
県内外からこの山を訪れて
クライミングをされるので
運が良いと岩峰を登る
クライマーの方を見ることができます。
(気候的に春と秋が多いです)
![比叡山1峰にあるニードルを登るクライマーの方々](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_02.jpg)
比叡山1峰にあるニードルを登るクライマーの方々
比叡山のクライミングルートは
登山道からも見える場所にもありますので
天候の良い時期はクライミングをされる方々の
姿や声などを見たり聞いたりすることもある場所です。
実際にクライミングを楽しむと
そこでは150m-300m程度のルートを登ることができ
圧倒的な迫力の岩壁を登攀することになります。
地元の山岳会の方などが
定期的に体験会等を開いていることもあります。
ボルダリングエリアとしても知られる場所
近年では世界的に有名なクライマーの方が訪れていたり
宮崎県や隣接した県のクライマーの方々などが
新たにボルダリングのエリアを開拓、整備されており
ボルダリングを楽しむ方々を目にする機会も増えてきました。
「比叡山 ボルダリング」などで動画を検索すると
様々な方のボルダリングを見ることができると思います。
世界的にも有名なポイントのひとつです。
花や岩稜歩き
手軽に楽しめると言えばハイキングとなりますが
そのハイキングでも比叡山は非常に高い人気を誇り
春には「ミツバツツジ」「ヒカゲツツジ」「アケボノツツジ」などの鑑賞でとても賑わいます。
![比叡山の岩峰に咲くミツバツツジ](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_05.jpg)
比叡山の岩峰に咲くミツバツツジ
また花が咲いていないシーズンでも
登山道を登った上の岩峰では
周囲の展望がとても素晴らしく
花崗岩で形成された迫力ある展望を楽しむことが出来ます。
急な登りなどはありますが
比較的迷いにくい山でもありますので
登山やハイキングを始めたばかりの方でも
一緒に連れて行っていただける方がいらっしゃれば
比較的手軽に圧倒される景観を
楽しむことができるポイントです。
滑落すると危険な箇所も多々ありますので
事故のないように、慎重に行動しましょう。
![クライミングルートにもツツジが咲きます](https://portal.miyazaki.jp/wp-content/uploads/2018/04/hieizan_04.jpg)
クライミングルートにもツツジが咲きます。画像左下には登攀中の方。
比叡山ではクライミングルート上にもツツジが咲きます。
クライミングを楽しみながら
花を観賞するというのもまた粋なものでございます。
登山道も比較的歩きやすく
素晴らしい展望が楽しめる比叡山。
行動距離もそこまで長くないため
定期的にのんびりと楽しみたい場所です。
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岩場歩きがありますので
怪我や足を痛めたりのないよう
慎重に楽しみましょう。