霧島連山に位置する白鳥山は、往復で2時間程度で霧島の絶景を楽しめるハイキングコースで「これから山歩きを始めてみたいが、続くかどうか…」と悩んでいる方にもよくオススメしているコースのひとつ。非常に整備されており、軽装でも歩けるコースなので是非手軽に霧島の絶景を楽しんでいただきたいコースのひとつ。
登山口の標高:1,200m
山頂の標高:1,363m
難易度:★☆☆☆
なお、白鳥山という名前は、神話で性空上人がコース上にある”六観音御池”で修業をしている時に、日本武尊の霊が白鳥に変じて姿を現したという伝承によるものとされています。
白鳥山(しらとりやま) 標高:1,363m
霧島連山のひとつ”白鳥山”は標高1,363mの山で、出発地点となる”えびのエコミュージアムセンター”の標高が1,200mなので、高低差も少なく手軽に楽しめる山として多くの方に親しまれています。コース上には展望ポイントやベンチなどが設置されている箇所もあり、弁当と飲み物を持って霧島の風景を眺めながら食事をして帰るような手軽な山歩きにもオススメできるため、山を歩き始めたばかりで体力に自信のない方も、運動を兼ねてのんびり歩いて絶景が楽しめる山です。
白鳥山のハイキングコース
トイレ:登山口に綺麗なトイレ、コース上は携帯トイレブースのみ
※冬は登山口までの県道にチェーン規制がかかることが多いので注意が必要です。
えびのエコミュージアムセンター – 二湖パノラマ展望台 – 白鳥山 – 六観音御池 – 白紫池 – えびのエコミュージアムセンターのコースで歩いて楽しめます。
登山口:えびのエコミュージアムセンター
コースのスタート地点は”えびのエコミュージアムセンター”となり、有料駐車場が設けられています。なお、”えびのエコミュージアムセンター”では、霧島山系の成り立ちや植生・動物など、様々な情報を知ることが出来ますので、山に出かけたついでに楽しまれることをオススメします。
注意ポイント
白鳥山に関わらず
山や自然を歩く際の注意点をご紹介します。
登山やハイキングで最も多いのは、道迷いによる遭難です。登山アプリなどの活用を行って常に現在位置を把握して楽しみましょう。
<初心者の方は経験者と>
安全面や楽しみ方を覚えるためにも、初心者の方は経験者やガイドに同行してもらって楽しみましょう。
<事前チェックを忘れずに>
簡単な山でも、しっかりと事前にコースの時間・難易度・危険箇所などをしっかりとチェックする習慣をつけましょう。
<お子様連れの場合は離れないこと>
家族連れで歩いて楽しむにも人気なコースですが、お子様連れの場合(そうでなくとも)、同行者と別行動を取らずに一緒に楽しみましょう。
<早めの行動を>
想定以上に時間がかかってしまったり、怪我などにも備えて山や自然を楽しむのは早めの行動が鉄則です。
<天候や気温チェック>
天候や気温のチェックをして、必要な装備(衣類)などを忘れずに携帯しましょう。
<家族・友人へ行き先を伝えておきましょう>
万が一の事故に備えて、家族や友人には必ず行き先やコースを伝えておきましょう。登山届の提出も日頃から習慣づけておきましょう。
<冬はしっかりとした装備を>
冬にはコース上に積雪があることも多く、しっかりとした装備を行なって楽しみましょう。※アイゼンはチェーンスパイクなどで十分です。
えびのエコミュージアムセンター – 二湖パノラマ展望台
コース全体的になだらかな箇所が多く、整備されているので歩きやすいコースですが、出発地点から展望台までの区間では石で作られた階段なども多く、滑って転倒したりという点には注意が必要です。コース全体を通してアカマツが多く、樹林帯の中を歩きながら分岐点を経由して、二湖パノラマ展望台に向かいます。
展望台からは白紫池と六観音御池、そしてその奥に甑岳、さらには韓国岳なども眺めることができ、展望台にはベンチやテーブルも設置されているため、のんびり景色を眺めながら休憩を行うことも可能です。白鳥山へ向かうにはひと休憩入れて山頂へ向かいます。
二湖パノラマ展望台 – 白鳥山
二湖パノラマ展望台で少し休憩をしたら、白鳥山までは展望が開けて非常に快適に歩くことが出来ます。特に山頂直下で桜島などを眺めながら歩ける箇所は手軽にコースにも関わらず非常に優れた絶景を楽しめるポイントなので、初めて山を歩く方にも感動いただけるポイントのひとつ。
そして山頂では弁当を食べながら絶景を楽しむのもオススメです。
山頂は360度の展望が楽しめ、目の前には韓国岳と噴気を上げる硫黄山を眺めることができます。決して広くはありませんが、周辺で食事休憩をとれるスペースもありますので、くつろいだら次へと進みましょう。なお、コースの紹介では白鳥山を経由して六観音御池まで足を伸ばすコースにしていますが、体力を見て白鳥山から歩いてきたコースを引き返して出発地点に戻ることも可能です。
白鳥山 – 六観音御池
山頂を過ぎて六観音御池に下る途中は、少し傾斜がある箇所を歩きますので、足元に注意して歩きます。急傾斜を終えたらなだらかに美しい霧島の森を歩いて六観音御池へと向かいますが、途中の森は非常に美しく、傾斜も緩いのでのんびり森林浴を楽しみながら歩きます。
六観音御池に到着したら、現在は硫黄山の噴気の影響で周回で歩けないため(2024年2月時点)、歩いてきた道を戻ります。四季折々異なる風景が楽しめるので、本当に初心者の方でも快適にハイキングを楽しめて、入門コースとしても非常にオススメです。
六観音御池 – えびのエコミュージアムセンター
六観音御池まで歩いたら、今度は白鳥山を経由せずに白紫池を経由して戻ると、傾斜も緩く楽にスタート地点へ戻ることが出来ます。
石階段などでスリップして転倒しないように、気をつけて下山しましょう。