九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高千穂峰-高原)

九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高千穂峰-高原)

霧島山系の高千穂峰から祖母傾山系の祖母山山頂まで約360kmにわたる長距離自然歩道の”九州自然歩道 宮崎区間”
山を通る区間もあれば、車道がメインの区間もありますが、ここでは宮崎県の区間の最も南に位置するポイント高千穂峰を起点として高原駅までの区間の紹介を。
約15kmの行程で高千穂峰を高千穂河原から登り、霧島東神社へと降りた後に霧島連山の美しい風景を眺めながら高原駅まで歩くコースで、山に歩き慣れた方には一度は楽しんでいただきたい区間のひとつです。

所用時間:約8時間
歩行距離:約15km
難易度:★★☆☆

コース上に大きな危険箇所はありませんが、高千穂峰の馬の背周辺や二子石周辺などは注意して歩行しましょう。
公共交通機関を使用する場合は時間管理などに注意しながら楽しみましょう。

九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高千穂峰-高原駅)

九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高千穂峰-高原)

九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高千穂峰-高原)

南九州で山歩きを楽しむ方なら、多くの方が登ったことのある高千穂峰。
九州自然歩道の宮崎区間にて南の起点となっているポイントが高千穂峰となっており、今回紹介するコースでは高千穂河原から霧島東神社へと高千穂峰を歩き、下山後は登った高千穂峰や霧島連山を眺めながら高原駅まで歩くというコースで「よく歩いたなぁ」という思いに浸りながら楽しめるコースです。

コースのMAPやポイントなどは、当店で取り扱っています”九州自然歩道 宮崎 -Hiking Map Book-“を参考にしてください。

九州自然歩道 宮崎:霧島山麓コース(高千穂峰-高原駅)のコース概要

コース概要

コース概要

高千穂峰で最も人気の高い登山口”高千穂河原”から高千穂峰山頂を経由し、霧島東神社へと降ります。馴染み深い高千穂峰の新しい火山である御鉢を経由し、古い火山である二子石を経由するこのコースでは火山の新旧による植生の違いなどを感じやすく山歩きだけでも魅力あるコースですが、そこから麓町の高原町を歩くことで歩いた山を見渡しながら高原駅まで歩くことができる区間。
九州自然歩道の宮崎県区間の南部においては、個人的に魅力ある区間だと思います。


注意ポイント

このコースを歩く際の注意ポイントの一部をまとめました。

<道迷い対策>
登山やハイキングで最も多いのは、道迷いによる遭難です。地図を読むことに不慣れな方はMap BookとGPSアプリなどを併用して現在位置を常に確認しましょう。
<車道の歩行について>
コース上の多くは車両が通行する車道です。車の通行の妨げにならないよう、また事故などに注意して歩行しましょう。
<トイレについて>
MAPを見て事前にトイレの位置などを把握しておきましょう。
<しっかりと山を歩きます>
高千穂峰の山頂を経由する区間のため、自身の体力や装備をしっかりと考えて楽しみましょう。
<早めの行動を>
想定以上に時間がかかってしまったり、怪我などにも備えて山や自然を楽しむのは早めの行動が鉄則です。公共交通機関を使用する場合はペース配分などにも常に気をつけて歩きましょう。
<天候や気温チェック>
天候や気温のチェックをして、必要な装備(衣類)などを忘れずに携帯しましょう。
<家族・友人へ行き先を伝えておきましょう>
万が一の事故に備えて、家族や友人には必ず行き先やコースを伝えておきましょう。登山届の提出も日頃から習慣づけておきましょう。
<危険箇所では慎重に>
著しく危険な箇所はありませんが、馬の背・二子石などでは滑落してしまうと重大な事故に繋がる可能性が高く、過去に事故も発生しています。危険箇所では慎重な行動を心がけましょう。

高千穂河原 – 高千穂峰 – 霧島東神社

南九州の山を歩く方には馴染みな高千穂峰。最も人気な高千穂河原から山頂を経由して霧島東神社へと歩きます。この区間では新しい火山である御鉢から、古い火山である二子石方面へと歩くことで新しい火山の影響による樹木のない高千穂河原方面と、古い火山で樹林帯が復活している霧島東神社方面と、火山の新旧による植生の違いを非常に実感することができます。
日頃はいずれかのコースからピストンで歩く方が多いと思いますので、高千穂峰を端から端まで歩く楽しみを満喫できます。

大きな危険箇所はありませんが、馬の背周辺や二子石周辺は転倒が大きな事故に繋がるリスクがありますので慎重に行動しましょう。
適度に距離は長いため、山歩きに慣れた方におすすめです。


霧島東神社 – 高原駅

霧島東神社から高原駅までの区間では、畜産・養鶏・農業などを営む町の風景を眺めながら、常に霧島連山を見渡し歩くことができます。実際に歩いた高千穂峰が徐々に遠くになる情景は歩く楽しみを実感せずにはいられません。霧島山から流れる美しい水を用いて田畑を営む山の恩恵を感じながら高原駅まで歩くことができます。
ほとんどが車道を歩くため、自然の中を歩く醍醐味とはまた異なる雰囲気の道を歩いて駅へと向かいます。
高原駅から公共交通機関を使用する場合は時間などに注意しながら歩きましょう。


高千穂河原から霧島東神社までの区間を歩いて、歩いた山を見渡しながら駅へと向かうこの区間は、しっかりと山を歩くため”山歩きに慣れた方”向けのコースではありますが、霧島山の魅力とその恩恵を受ける麓の風景を眺めながら歩けるコースで、是非一度歩いていただきたい区間のひとつです。

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