霧島連山の中でも最も美しい山容をした高千穂峰。
どの角度から眺めても美しく
比較的明瞭でしっかりと整備されたコースは
ビギナーの方にも人気です。
神話の中で、天孫降臨の伝説の場所であり
幕末の偉人
坂本龍馬が訪れた場所としても知られる山。
高千穂峰を歩いていると
「あの偉人も同じように
この風景を眺めたのだろうか」と
感じてしまいます。
一度は登っておきたい
霧島連山の名峰です。
高千穂峰(たかちほのみね) 標高:1,574m

大幡山から眺める高千穂峰
YAMAP:霧島山・韓国岳・高千穂峰・夷守岳・烏帽子岳
宮崎県と鹿児島県の県境に位置する高千穂峰。
四季を通して楽しむことができ、
麓には多くの野鳥を楽しむことができます。
宮崎市からも眺めることのできる
美しい山容は
多くの登山やハイキングを楽しむ方に
愛されています。
四季を通して楽しむことができますが
5月下旬から6月にかけての
ミヤマキリシマのシーズンは
特に人気が高く、山肌が
ミヤマキリシマの色に染まる光景はとても美しいものです。
秋にはススキなども多く
山が黄金のように染まり
冬には積雪することもあり
一年を通して、その美しさを楽しむことができます。
・
高千穂峰は複数のコースを持つ山で
それぞれに楽しみ方があり
非常に魅力的な山です。
高千穂河原ビジターセンターからのコース
高千穂峰を歩いて楽しむのに
最も人気の高いコースは
鹿児島県霧島市に位置する
高千穂河原ビジターセンターからのコース。
訪れる方も多く
道にも迷いにくく
非常に人気のコースです。
登山口までのアクセスは
一般車両で問題なく訪れることができ
登山口にトイレも設置されているので
女性の方も安心です。
(駐車場使用料500円)
・
山頂までの道のりは
急な登りが多く
行動時間の割に疲れますが
歩きごたえのあるコースです。

高千穂河原ビジターセンターからのコース
登山口までのアクセス:普通車可、舗装路
トイレ:登山口にトイレ、山頂に携帯トイレ専用ブース
桜島を眺めながらの登山道

登山道から眺める噴煙をあげる桜島
比較的早い段階から
桜島を眺めながら歩くことができます。
視界を遮るものが少ないため
天候の良い日は行動中に
常に周囲の風景を楽しめるのも
魅力のひとつです。
・
ある程度標高が高くなると
背後には霧島の美しい山並みを
眺めることができます。
独特な景観の登山道

高千穂河原からの登山道にて
高千穂河原ビジターセンターからのコースでは
この山が火山であることを感じさせる
独特な景観のコースを登ります。
溶岩流で作られた地形を楽しみながら
周囲は見晴らしが良く
疲れた時は景色を眺めながら
休憩して楽しみましょう。
下りの際には転倒して
怪我をしないように注意しましょう。
迫力あるお鉢
現在も活動している火山の高千穂峰は
約600mという大きなお鉢を持っています。
時には硫黄の匂いがすることもあります。

お鉢周りは非常に迫力のある風景
“馬の背”と呼ばれる
細い登山道を歩きますので
強風の際などには注意して歩きましょう。

馬の背にて
360度展望を楽しめる山頂
高千穂峰の山頂は広く
360度全ての方向に
素晴らしい展望を楽しむことができます。

遮るもののない素晴らしい展望。写真真ん中の山は市房山
非常に素晴らしい展望の山で
御来光を楽しむ登山にもとても人気があり
元日の御来光登山では
登山道に多くのヘッドライトの明かりが並びます。
広くゆっくりと休憩が取れますので
食事を持ってあがり
素晴らしい景色を眺めながら
ゆっくりと景色を楽しむのがおすすめです。

私はここの稜線を眺めるのがとても大好きです
上の写真は私が大好きな高千穂峰から眺める稜線です
ススキの季節には黄金に輝きます。
天の逆鉾
高千穂峰の山頂には天の逆鉾があり
坂本龍馬が姉にあてた手紙では
この逆鉾を引き抜いたエピソードが書かれているそうです。
※現在の逆鉾はレプリカです。

高千穂峰山頂の天の逆鉾
山頂でゆっくりと
素晴らしい展望や天の逆鉾を楽しんだ後は
急な斜面を下山することになりますので
気を付けて下山しましょう。
独立峰の注意
高千穂峰は独立した山(独立峰)です。
独立峰は雲に隠れることが多く
登っても展望に恵まれないこともあります。
なお、雲の中では
視界がきかないことも多いので気を付けましょう。
また独立峰は強風にさらされることも多く
幅の狭いお鉢の周りを歩いている際などは
強風によってバランスを崩したりしないように
注意して歩きましょう。
周囲から眺めても
登って展望を楽しんでも素晴らしい高千穂峰。
私も「行ってみたい」と誘われることが
非常に多い山のひとつであり
高千穂河原ビジターセンターからのコースは
少し歩きごたえはありますが
とても素晴らしい展望を楽しむことができます。
晴天の日は道迷いのリスクも少なく
登山者も比較的多いので
是非行かれてみてはいかがでしょうか。
初心者向けとしても親しまれる山ですが
しっかりと安全対策は怠らず
ゆとりある行動時間を持って楽しみましょう。
初めての方は
経験のある方に同行いただいて
楽しむようにしましょう。