九州最後の秘境と称される
岩峰の迫力を堪能できる名峰の大崩山。
宮崎県内と言わず九州に住んでいて
登山やハイキングを楽しまれる方に
「一番好きな山はどこですか？」と尋ねると
とても多くの方が「大崩山(おおくえやま)」の名前を出す。
それほどまでに魅力的で
圧倒的な存在感を誇る大崩山は
宮崎県延岡市に位置する山であり
この山があるだけで
“宮崎県って素晴らしい”と誇れる場所。
大崩山は花崗岩が風化し
表面がボロボロともろく
崩(くえ)ることからその名がつけられています。
多くの登山者やハイカー
アウトドアを楽しむ方に好まれて
憧れられる山のひとつです。
大崩山(おおくえやま) 標高:1,643m
袖ダキ展望所から眺める大崩山の岩峰
標高1,643mの大崩山は
宮崎県北部の祖母山や傾山とともに
祖母傾国定公園に指定されています。
花崗岩質の
凄まじく迫力のある岩峰が
圧倒的な存在感をもち
その場所に訪れた方全てを感動させるような山です。
花崗岩質で大きく切り立って
風化した山容がまるで崩れたように見えることが
その名の由来とされています。
複数の登山ルートを持つ山のひとつであり
いずれも素晴らしい景観を楽しむことができますが
危険個所が多く道迷いも発生しやすい場所のため
初心者だけでのハイキング等は避けるようにしてください。
必ず最初はベテランの方などに同行いただき
安心して景観を楽しまれることを
強くおすすめします。
大崩山は現在では
祖母傾ユネスコエコパークの中でも
核心地域として自然環境を
厳格に保護しなければならない場所として
認定されています。
ワク塚尾根 – 坊主尾根周回
ここでは大崩山を楽しむのに
もっとも歩かれる方の多い
ワク塚尾根-坊主尾根の周回コースの
魅力などをご紹介させていただきます。
美しい原生林の森の中
急登を登り、迫力ある岩峰を満喫できるこのコース。
大崩山を楽しまれる多くの方が
歩かれる代表的なコースとして知られています。
危険箇所も多く、道迷いも多い山域のため
初心者だけでの入山は避けましょう。
麓からも迫力を楽しめる素晴らしい岩峰
登山口から大崩山へ向かう途中
麓を流れる祝子川(ほうりがわ)からも
圧倒的な存在感をもつ岩峰を
眺めることができます。
祝子川から見上げる大崩山の岩峰
沢山の見所がある大崩山。
このコースでは
袖ダキ展望所
下ワク塚
中ワク塚
上ワク塚をはじめ
リンドウの丘
小積ダキ
坊主尾根と
このコース上では
常に迫力ある展望を楽しみながら
ハイキングをすることができます。
所々で楽しめる独特な山容
ただし、歩行時間も一般的に
8～10時間と長く険しい箇所を
多く歩くため体力を要します。
まるで一日中
アスレチックで遊んでいるような感覚の
ハイキングを楽しむことができます。
独特で美しい風景を楽しむことができます
危険箇所の多い山
大崩山は歩行の多くを
険しい岩の上を歩くことになります。
そのため転倒することが
滑落や転落など命取りに繋がる事故に
つながりかねません。
ルートも不鮮明なことがあるので
初心者の方は必ず
ベテランの方に同行いただきましょう。
難所のひとつとして知られる像岩のトラバース
登山ルートも、ハシゴやロープの連続で
緊張感を持ち続けて歩くことになります。
それが故に憧れているのだが、まだまだ早いかな。
などと、この山を歩くことを
「いつか果したい楽しみのひとつ」として
とらえている方もとても多い山であります。
だからこそ、この山に最初に登ったときの感動は
いつまでもハッキリと覚えている方も
きっと多いと思います。
険しい反面、そうしたたくさんの方の
思い出もこもった山です。
冬期の入山はお控えください
岩場の連続の大崩山。
冬には登山道が凍結し危険箇所が増します。
12-2,3月ほどの冬期の入山は
お控えください。
祖母・傾・大崩ユネスコエコパークに認定
近年では、この大崩山を含む
祖母･傾･大崩山系がユネスコエコパークに
認定されました。
「九州最後の秘境」とも呼ばれる大崩山ですが
この辺りの美しい自然はここでは書ききれず
知れば知るほどにその魅力が楽しくなります。
誰でも気軽に行けるような場所ではありませんが
機会があれば絶対に見て欲しい風景の一つです。
山の疲れを癒すのに最適な”美人の湯”
大崩山の麓に位置する美人の湯。
支配人さんは大崩山やその界隈の自然や
山域の知識に長けた方。
名湯としても知られる美人の湯は
下山後の疲れを癒すのに最適です。
大崩山に訪れた際は
お勧めの温泉。
是非お立ち寄りください。
